火内鶏(ぴるないどり)を使った商品開発・販売
秋田県大館市釈迦内字家下9番地8
火内鶏(ぴるないどり)を使った商品開発・販売
秋田県大館市釈迦内字家下9番地8
名古屋コーチン・薩摩地鶏とともに「日本三大地鶏」として知られる比内地鶏。その産地である秋田県北部の米代川流域は、かつての文献では「火内」と記され、アイヌ語で「良き沢」を意味する「ぴるない」と呼ばれていたといいます。
あきた六次会の「火内鶏(ぴるないどり)」は、この豊かな土地と人々の思いによって育まれた、比内地鶏の新ブランドです。
「この地域から生まれてくる産物はもっとポテンシャルが高いはず。それを世の中に知ってもらいたい」そう話すのは、代表の白川懸士さん。
あきた六次会は、食品加工力や販売力が課題視されている秋田県で、県産食材の六次産業化を推し進めようという志をもった仲間たちによって作られました。集まったのは、県北地域の農業、畜産業、建設業、鉄鋼業、大館曲げわっぱの製造業などに携わる多様なメンバー。さまざまな食材をテーマに研究会を繰り返しながら、平成20年に株式会社あきた六次会を設立。メンバーのなかに比内地鶏の権威がいたことから、その飼育、加工に取り組むこととなりました。
「オスは、生まれるとすぐに廃棄されてしまいます。それがもったいなくて」と白川社長は話します。比内地鶏のオスの肉は硬く、特有の臭みがあることから、これまではメスのみが使用されてきたのです。そのことに課題と可能性を感じ、雄鶏を生かすための研究と改良が始まりました。
雄鶏の改良にあたり、餌には秋田県産米と特殊な乳酸菌を配合。28日齢以降は米代川流域限定で平飼いし、通常の比内地鶏よりも10日以上長い110日の期間をかけてじっくりと飼育します。さらに鶏舎には有害元素を吸着する「凝灰岩」を敷き詰め、糞尿の匂いを抑えることでストレスを軽減。また、鶏には土をついばむ習性があるため、ミネラル豊富なこの石が体内に入ることで肉の品質を高める効果も期待されるといいます。
これらの試行錯誤のもと、実に5年という歳月をかけて改良をした結果、通常の比内地鶏よりも旨味が強く、カロリーは約半分、脂質に至ってはなんと1/6ほどという、これまでの常識を覆すような良質な鶏を生み出すことに成功。同様の手法で育てた雌鶏と共に、この土地が産んだ誇り高き鶏として「火内鶏」と名付けられました。
脂質が少なく味わいの深い火内鶏は加工にも適しており、現在、その加工品は20アイテムを超えます。地元スーパーや道の駅などでの取り扱いもありますが、半数は首都圏の百貨店などで展開され、年々人気が高まっています。
ラインナップは、本場ドイツの「食肉加工マイスター」によるハムやウインナーをはじめ、おつまみシリーズや、すき焼きセットなど多様ですが、意外にも定番のきりたんぽや親子丼は見当たりません。
「これまでとは違うシーン、違う食卓への展開をすることで、比内地鶏産業そのものの意識を変え、裾野を広げていきたいと考えています」そう話すのは、営業課長の田村新司さん。これまで、首都圏で食にまつわるあらゆる業態に携わってきた経験を生かし、3年前に地元秋田の食を盛り上げようとUターンしました。
昨年発表したレバーペーストは、火内鶏の魅力が生かされた商品の一つ。雄鶏のレバーとハツをふんだんに使い乳製品の使用を控えめにすることで、あえて鶏の力強さを感じられる味わいに。舌にのせた瞬間、驚くほどに旨味が広がります。
また、今年の新商品は、電子レンジで温め手軽に食べられる焼き鳥や中華まんです。これまでの特別感のある商品に並行して、ふだんの食卓でも気軽に食べられるものも試作しており、田村さんのチャレンジは止まることを知りません。
火内鶏の美味しさを探究し、食卓に届けながらも、根本的に目指すのは、地域の活性化だといいます。「コロナ禍を経験して『仕事の意味』を改めて考える機会ができたのですが、これからの自分にとっての仕事は、地域に貢献したり、雇用を生んだりすることだと考えています。火内鶏を通して『自分も秋田でこんな商売がやってみたい』と思ってもらえたら。それがきっと、秋田の未来につながっていくのではないでしょうか」。
日本三大美味鶏である比内地鶏を、さらに美味しく味わい深い地鶏として育てあげました。良質の比内地鶏をドイツ食肉加工マイスターにより仕上げた一品。ブロックハムは、銘木・秋田杉の箱に入れてお届けいたします。通常製法と無塩せきのご準備がございます。
火内鶏(比内地鶏)の希少部位を贅沢に味わえるセットです。レバーとハツを使用した濃厚なペーストと、珍しい地鶏のリエット、地鶏のスモークを2種、特別な食卓を彩る一品たちを詰め合わせたセットです。ご自宅用、贈り物にも最適です。
質を高めた比内地鶏「火内鶏」のお肉がたっぷり入った中華まんです。昔ながらの味の中華まんと台湾の名物「ルーロー飯」をアレンジしオリエンタルな風味の魯肉(ルーロー)まんの2種類。1つ1つ職人が包んだ本格的な中華まんをぜひご堪能ください。
平成20(2008)年、秋田県産食材の六次産業化を目的に設立。さまざまな食材をテーマに研究会を繰り返し、比内地鶏の新ブランド鶏「火内鶏(ぴるないどり)」を生み出すことに成功。日々、常識にとらわれない比内地鶏の新しい食べ方の提案に挑戦し続けている。