秋田のおいしさを次の世代へ伝えるために始まったあきた食のチャンピオンシップ。県内の生産者や企業が“田らしい味わいを競い合い、毎年個性あふれる新商品が誕生しています。
2025年も、地元の素材や発想を生かした魅力的な逸品が多数登場しました。どんな商品が受賞したのか、そしてどこで買えるのか、この記事では、話題の結果とともに、秋田の食の新しい魅力をたっぷりご紹介します。
あきた食のチャンピオンシップって?
あきた食のチャンピオンシップは、秋田の新しいお土産・特産品を発掘・創造することを目的に秋田県が実施している食品コンテストです。毎年、県内事業者から加工品や菓子・飲料などの新商品が集まり、審査を経て各賞が決定します。
前身の秋田県特産品開発コンクールから続く取り組みで、2024年度時点で通算44回目という歴史があります。受賞商品は県の公式発表で紹介されるほか、県産品プラザや物産イベント等での販促にもつながり、消費者がいま注目の秋田みやげを知る手がかりにもなります。
2025年も同様に、加工品部門・菓子・飲料部門の募集が行われ、選ばれた商品が発表されました。
2025年受賞商品一覧と魅力紹介
総合グランプリ:シャンペトル 小公子2023

シャンペトル 小公子2023は、秋田県鹿角市のワイナリーこのはなが手がけるスパークリング赤ワイン。山ぶどう系の希少品種の小公子を使用し、無濾過・無清澄・非加熱のペティアン・ナチュレ仕上げで、きめ細かな泡とフルーティーで軽やかな口当たりが魅力です。
ロゼ製法ながら品種由来の色素が濃く、果皮浸漬を行わないためタンニンは控えめ。和洋の食事に合わせやすく、贈り物にも自分用にも心地よく寄り添う一本です。
内容量は扱いやすい375ml、価格は1,980円(税込)。通販ではのし・ラッピング対応や全国配送が案内されているため、遠方からでも入手しやすいのも嬉しいポイントです。
金賞:男鹿の赤がに 甲羅おぜん

男鹿なび通販より画像を引用
男鹿の赤がに 甲羅おぜんは、東北一の紅ずわいがにの水揚げ港として知られる男鹿で獲れた赤がにを、職人が手作業でむき身にして甲羅へ贅沢に盛り付けた一品です。棒肉の下にたっぷり入ったほぐし身とかにみそで、ひと皿でもしっかりカニを食べた満足感が得られるのが魅力。解凍は袋のまま流水または冷蔵庫でOK、手を汚さずにご自宅で本格的な味わいを楽しめます。
内容量は120g、原材料は秋田県産の紅ズワイガニ・かにみそ・食塩のみ。保存は−18℃以下で製造日から90日、栄養成分は100g当たりエネルギー56kcal・たんぱく質9.1gと、旨みがありつつ軽やかな食べ心地です。食べ方は、そのままはもちろん、かにみそと和えたり、酢じょうゆ・カニ酢を添えるのもおすすめです。
金賞:パヴェドゥ・SAKE

パヴェドゥSAKEより画像引用
パヴェドゥSAKEは、秋田の日本酒の雪の茅舎の純米吟醸と酒粕を生チョコに練り込んだ大人向けの一品です。フランス・ヴァローナ社のミルクチョコレート「ジヴァララクテ」(カカオ分40%)を合わせることで、酒の芳醇さとカカオのコクを両立。口に入れるとやわらかくほどける口溶けと、ほのかに広がる日本酒の香りが楽しめます。
パリの石畳を思わせるキューブ状の見た目は贈り物にも最適で、冷蔵で日持ちもしやすい内容です。
奨励賞:手綯いの稲庭うどん 漆黒【SHIKKOKU】

稲庭吟祥堂本舗より画像を引用
伝統の手綯い製法で丁寧に仕上げた稲庭うどんに、国内産の竹炭パウダーを練り込んだ黒色の映える一品です。麺は4日間かけて職人が手延べ・乾燥させるため、稲庭うどんならではの絹のようななめらかさと上品なコシが際立ちます。竹炭は微粒子で練り込み量も適正にされており、口当たりのざらつきや匂いが気にならないのが特徴。
見た目のインパクトだけでなく、冷やしでも温でもつゆをよく抱き、オイルや薬味との相性も良好です。内容量は180g(2人前)。単品のほか、5袋・10袋・15袋のセット割も用意され、家庭用から贈答まで使い分けができます。
奨励賞:秋田モンブラン饅頭 くりくけこ

RÉGAL RITZより画像を引用
秋田モンブラン饅頭 くりくけこは、上質な白あんに国産栗の渋皮煮を贅沢に練り込み、しっとりやわらかな皮で包んだ“和×洋”のいいとこ取りスイーツです。ひと口で栗の芳醇な香りと上品な甘さが広がり、モンブランらしいコクと饅頭の親しみやすさが自然に同居。
5個入りギフトは1,080円で、賞味期限は製造から21日、常温で気軽に持ち運べるのも贈り物向きです。アレルギー表示は小麦・卵・乳・大豆。公式オンラインショップでは発送目安(通常2営業日)やギフト対応などの案内があり、遠方からでも購入しやすいのが嬉しいポイント。
奨励賞:いぶりがっこジェラート

千彩万食より画像を引用
いぶりがっこジェラートは、秋田名物いぶりがっこの漬け液をミルクジェラートに合わせ、仕上げに横手市山内産いぶりがっこの角切りをトッピングした個性派スイーツです。真っ白な見た目からは想像できない燻香がふわりと立ち上がり、ミルクのまろやかさのあとに、コリッとしたがっこの食感があります。
若手奨励賞:しょっぱーいぼだっこ

ノリット・ジャポン株式会社より画像を引用
しょっぱーいぼだっこは、秋田の方言で塩辛い紅鮭を意味するぼだっこを、食べやすいフレーク瓶に仕立てたごはんのお供です。塩分を高めて身をきゅっと締める激辛口ながら、しょっぱさ一辺倒ではなく紅鮭の旨みがきちんと立つバランスに調整されています。少量でも満足度が高く、白ごはんはもちろん、お湯を注いでお茶漬け風、酒の肴にも好相性です。
内容量は30gで、自宅用のほか手土産にも扱いやすいサイズ。COREZO秋田シリーズとして展開され、品薄になることもある人気商品です。お取り寄せやECモールでも流通しているので、気になる方は在庫状況をチェックしてみてください。
若手奨励賞:もっちり濃厚果実 鹿角りんごグミ

千彩万食より画像を引用
もっちり濃厚果実 鹿角りんごグミは、地元でも人気の鹿角りんごのストレート果汁を贅沢に使い、通常は2%ほどのところを果汁10%で配合した、果実感重視のグミです。ひと口でりんごの芳醇な香りが広がり、もっちりとした食感が長く続くのが魅力です。
内容量は45gで、常温保存・賞味期限は製造より210日と扱いやすく、旅のおやつや小さな手みやげにもぴったりです。
受賞商品はどこで買える?

あきたうまいもの市と県産品プラザで販売スタート
あきた食のチャンピオンシップ2025で受賞した8つの県産品は、あきたうまいもの市で販売がスタートします。イベントでは受賞商品を中心に、秋田県内各地の名産や新作スイーツ、加工品などが並び、試食や数量限定販売なども予定されています。
また、秋田市中心部にある秋田県産品プラザでも同日以降に販売が始まり、旅行者や地元の人が気軽に手に取れるスポットとして注目されています。こちらの店舗では、常時約4,000点の県産商品を取り扱っており、お土産選びや贈答用の購入にも便利です。
遠方の人にはオンラインショップがおすすめ
秋田まで足を運べない方や、イベント会場で購入できなかった方には、オンラインショップの利用がおすすめです。秋田県物産振興会が運営する秋田県産品プラザ公式オンラインショップでは、受賞商品の一部を含む人気の県産品を全国配送しています。
県外からでも秋田の味を楽しめるオンラインショップは、今後の販路拡大にもつながる重要なチャネルです。気になる商品があれば、まずは公式通販サイトでチェックしてみてください。
まとめ
2025年のあきた食のチャンピオンシップで選ばれた受賞商品は、秋田の食文化を象徴する伝統と革新の融合が際立つラインナップでした。古くから受け継がれてきた稲庭うどんやぼだっこなどの郷土食を新しい形で提案する一方、ワインやジェラートなど若い世代にも響くモダンな商品も登場。
どの商品にも共通しているのは、秋田の自然の恵みと生産者のこだわりがしっかりと息づいていることです。贈り物や手土産としてはもちろん、自宅で秋田の味を気軽に楽しむきっかけにもなります。受賞商品は、あきたうまいもの市や秋田県産品プラザのほか、オンラインショップでも購入可能です。

