秋田県のおすすめ紅葉スポット15選【2024年】見どころスポットは?

秋になると、モミジの葉が赤く色づき始めます。その様子を見ていると、紅葉狩りを考え出す人も多いのではないでしょうか。

秋田県には、実は紅葉狩りにぴったりな場所が多くあります。どこに行っても紅葉が楽しめるのはもちろんですが、その場所でしか見られないような景色も満載です。

秋田県のおすすめ紅葉スポット15選

秋田駒ヶ岳

秋田駒ヶ岳は、秋田県で1番の標高を誇っている山です。その高さは、なんと1637mもあり、本でも紹介されるような高山植物がたくさん生息しています。毎年6月に山開きが行われ、多くの登山者が訪れています。

気軽に見られる高山植物を楽しむだけではなく、秋にはミヤマダイコンソウをメインに、様々な高山植物が紅葉していきます。男女岳山頂から裾野へ向かうようにして、高山植物が紅葉していきます。段階的に色づいていくため、自然に姿を変えていく様を見た登山者は皆感動するほどです。

ムーミン谷と呼ばれる場所にあるチングルマの紅葉は、木道の両側に広がっています。この光景は、秋田駒ヶ岳でしか見ることができません。

抱返り渓谷

抱返り渓谷は、東北の耶馬渓と呼ばれており、原生林の中にある渓流と、断崖絶壁の渓谷美が美しく、多くの観光客が訪れています。この抱返り渓谷でも紅葉を楽しむことができます。抱返り渓谷にかかっている吊り橋や、1926年にできた神の岩橋で見る紅葉は絶景です。

毎年10月半ばごろからカエデや紅葉の葉が色づき始めます。すべての葉が色づくのが10月終わり頃なので、10月終わりから11月の頭にかけてが見頃です。ただ観光を兼ねて紅葉を見るのも楽しいですが、毎年10月から11月に、抱返り渓谷紅葉祭が開催されるので、その時期に合わせて紅葉狩りに行くのもおすすめです。

乳頭温泉郷

乳頭温泉郷は、7つの温泉でできている温泉郷です。温泉の泉質はそれぞれ異なり、効能の違いを楽しむことができます。露天風呂は開放的で、豊かな自然を感じられるため、温泉の効果とはまた違った癒しが得られます。

そんな乳頭温泉郷では、10月上旬頃になると紅葉が色づき始めます。そして10月中旬から下旬にかけて、美しい紅葉を見ることができるのです。温泉に浸かりながら紅葉狩りができるのは乳頭温泉郷ならでは。7つの温泉を巡りながら、違う表情の紅葉を楽しむことも可能です。自分の好きな景色を探して、お気に入りの温泉と景色を見つけてみるのはいかがでしょうか。

角館武家屋敷

角館武家屋敷は、江戸時代の秋田藩の支藩である佐竹北家の城下町と屋敷です。400年以上もの歴史を持っており、現在も保存されている。武家屋敷は江戸時代の面影があります。

角館武家屋敷で有名なのは春の桜ですが、実は秋の紅葉もとても素晴らしいものです。毎年10月の終わりから11月半ばにかけて楓やイチョウの葉が色付きます。角館武家屋敷の通りには黒板塀が続いていますが、その道に紅葉の葉がひらひらと舞い、まるで幻想的な世界に来たかのような気分を味わえます。

昼間の紅葉も美しいですが、夕方から午後10時ごろまでライトアップを実施しています。昼間の紅葉とは違った面を見ることができるのも魅力です。

小安峡

皆瀬川が流れ、力強い滝の音にパワーをもらえるのが小安峡です。小安峡には規模の違う大小の滝があるのはもちろんですが、白い湯けむりが特徴的な大噴湯もあり、見どころ満載です。秋になると、紅や黄色に色づいた紅葉と、白い湯けむりのコントラストを楽しめます。温泉もあるので、湯に浸かりながらゆっくりと紅葉を楽しむこともできます。

渓谷と聞くと危ないのではないかと考えてしまいますが、実際には遊歩道が整備されているので、ハイキングをしながら紅葉を見ることも可能です。

田沢湖

「たつこ姫伝説」などで知られている田沢湖は、豊かな自然に囲まれている湖です。水深は423.4mあり、日本一の深さです。周囲は約20kmで、ほぼ円形の形をしています。特徴的なのはその湖面です。瑠璃色の湖面は、その時の天気や季節などで違う色をしているため、一期一会の景色を見ることができるようになっています。「田沢湖ブルー」と呼ばれているほど県内外の人々に知られており、田沢湖観光のポイントの1つです。

紅葉が色づいてくる秋には、湖面がより深みを増した色に変わります。色づいた紅葉がある山々と田沢湖ブルーのコントラストは、息を飲むほどの美しさです。様々な見方で紅葉を満喫できますが、湖面からの美しさは見逃せません。

紅葉だけではなく、キャンプやサイクリングなどのレジャースポットも充実しているため、秋田県の自然を全身で満喫できます。

十和田湖

十和田湖は世界でも珍しい二重式カルデラ湖と言われている湖です。カルデラ湖とは、火山の噴火後の火口に水が溜まって湖になったもので、十和田湖の場合は2回の噴火によりできた湖ということです。

そんな十和田湖の紅葉は、10月半ば〜下旬にかけて見ることができます。十和田湖の外輪山から湖畔へとどんどん広がっていく紅葉と、湖面の色が見事にマッチした絶景を見ることができます。樹海ライン沿線にある展望所に行けば、十和田湖の全景はもちろん、西湖と休屋の全景をパノラマで見られます。湖畔西端の桂ヶ浜から御前ヶ浜まで続いている遊歩道を歩けば、紅葉狩りを快適に楽しめます。

須川高原

須川高原は、標高1100mにあり、名峰栗駒山の中腹に広がっている山岳庭園です。涼しくて自然が豊かな場所ですが、地図は、開放感にあふれている紅葉スポットでもあるのです。赤や黄色の紅葉だけではなく、松の木の緑も混ざった大自然が作り出すコントラストを楽しめます。

10月の上旬頃が紅葉のピークです。麓にある栗駒山荘へ行けば、露天風呂に浸かりながら大パノラマの紅葉を味わうことができます。

湯瀬渓谷

整備された散策路により、家族や友達との紅葉狩りを楽しむことができるのが湯瀬渓谷です。紅葉の時期になると、赤や黄色の紅葉の色が渓谷に映えるようになり、色彩豊かな自然が楽しめます。散策路は約4.6kmあり、川のせせらぎを聞きながら、ゆったりと散策を楽しめます。

散策だけではなく、JR花輪線の列車の中から湯瀬渓谷を見てみると、散策では見ることができない景観が眺められます。

きみまち阪県立自然公園

明治天皇が皇后と甘い時間を過ごしたことで知られているきみまち阪県立自然公園は、恋人と訪れるのにぴったりなデートスポットです。紅葉の時期になると、巨大な屏風岩が連なっている絶壁に、真っ赤な紅葉が彩りを添えた絶景をバックにして、2人で鳴らすとずっと一緒にいられるというジンクスがある「きみまちの鐘」を恋人と鳴らすことができるようになっています。10月半ば頃には、イタヤカエデやドウダンツツジなどが赤く染まり出すので、デートするならこの時期がおすすめです。

公園内にあるもう1つのデートスポットである恋文神社の前にある遊歩道は、紅葉により真っ赤な絨毯のように道が染まります。人気のスポットなので、是非チェックしてみましょう。

三途川渓谷

日本三大霊地の1つとして知られているのが三途川渓谷です。川原毛地獄の入口にあり、高さ40mほどのところにある三途川橋の両端には、閻魔大王と泰山大王、延命地蔵と合掌地蔵の4体の石像が鎮座しています。

三途川渓谷では、10月半ば〜10月下旬にかけてが紅葉の見頃となっています。断崖を紅葉が華やかに覆っており、その迫力に圧倒されるでしょう。観光客だけではなく、多くのカメラマンが撮影に訪れるほど、美しいフォトスポットとして有名な場所です。

千秋公園

秋田藩佐竹氏の居城である久保田城の跡地に作られた公園が千秋公園です。10月半ば〜11月初めごろにオオモミジやイタヤカエデなどの紅葉が見頃になります。

美しい紅葉が見られるだけではなく、久保田城表門、久保田城御隅櫓などの史跡と紅葉のコラボレーションを見ることができるのは千秋公園ならではの魅力です。紅葉で秋を感じることができるだけではなく、歴史ある建物を前に、昔の人々も同じ景色を見ていたと思うと、感慨深いですね。

八塩いこいの森

ゴルフ場やオートキャンプ場など、多くの人が楽しめる場所がある中で紅葉が楽しめるのが八塩いこいの森です。森には、ブナ・カツラ・モミジなどが生えており、夏には緑に包まれていますが、10月半ば頃の秋が深まってきた頃になると、葉が赤く染まり、見頃を迎えます。特に、ダム湖周辺の紅葉の美しさは一味違っており、杉や松の葉の緑のコントラストや、湖面に映った幻想的な紅葉を見ることができます。

スポーツやアウトドアを楽しみながら自然を楽しめるのが八塩いこいの森の大きな魅力です。

阿仁ゴンドラ

冬にはスキー客を乗せて山へと向かう阿仁ゴンドラですが、運行しているのは冬だけではありません。秋には、紅葉を見にやってきた観光客を山へと連れて行ってくれます。

山の紅葉は、現地で楽しむだけではありません。ゴンドラの中では、パノラマで紅葉を見て楽しむことができるのです。近くで見ても美しい紅葉ですが、標高1454mを目指して、どんどん高く上っていくゴンドラの中から見る景色は格別です。紅葉の鮮やかなグラデーションを一望でき、その景色は東北屈指と言われています。

阿仁ゴンドラの中から紅葉が見られるようになるのは、毎年10月半ば〜10月終わりにかけてです。山頂に着くまでの約20分間は、忘れられない時間になるでしょう。

大沼・後生掛

大沼・後生掛の紅葉は、9月終わり頃から八幡平山頂が色づき始め、10月初め頃に見頃を迎えます。春夏は緑色をしていたブナの森は、秋が深まってくるにつれて黄金に輝きます。他にも、八幡平のいろいろなところで草紅葉が色づいているのが見られます。

大沼・後生掛は整備された遊歩道があるので、足元を気にすることなく、気軽に歩いて紅葉を楽しめます。ダイナミックな紅葉を近くで見られるので、貴重な経験になるでしょう。

まとめ

秋田県には、紅葉が楽しめるスポットがたくさんあり、どこに行っても普段見ることのできない景色があります。湖や史跡と紅葉のコラボレーションなど、一度は見ておきたいポイントが満載です。

モミジ以外にも様々な植物が色づき、秋の深まりを教えてくれます。秋ならではの自然を楽しんでみてはいかがでしょうか。