秋田ってどんな県?基本情報・伝統的な祭り・観光スポットなど紹介

秋田県と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?

美しい自然、温泉、伝統的な祭り、美味しい郷土料理など、秋田には魅力がたくさん詰まっています。

本記事では、秋田県の基本情報から、見逃せない観光スポット、歴史ある祭り、絶品の郷土料理まで詳しくご紹介します。秋田の文化や風景に触れながら、旅行計画の参考にしてみてください。秋田の魅力を存分に味わえる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください!

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秋田県の基本情報

秋田県の概要

秋田県は、日本の東北地方に位置し、日本海に面する自然豊かな県です。県庁所在地は秋田市で、広大な面積を持っています。

雄大な自然、歴史ある町並み、伝統文化が息づく地域として知られ、四季折々の美しい風景が楽しめることも魅力のひとつです。特に、秋田杉や稲作などの豊かな資源に恵まれており、日本有数の米どころとしても有名です。

秋田県の歴史

秋田には約2万年以上前の旧石器時代から人々が暮らしていたと考えられています。奈良・平安時代には「出羽国(でわのくに)」として形成され、中国の渤海国との交易も行われていました。

戦国時代には各地の大名が争いを繰り広げましたが、江戸時代に佐竹氏が久保田城(現在の秋田市)を拠点に治め、新田開発や鉱山産業を推進しました。

明治時代以降は西洋の技術を積極的に取り入れ、農業や林業が発展しました。昭和以降は、国の政策として農地の開拓や発電事業が進められ、現在では電気機械や宇宙関連産業の発展にも力を入れています。

秋田県の面積と人口

秋田県の面積は約11,638㎢で、東北地方では3番目、日本全国では6番目の広さを誇ります。県内には13市・9町・3村があり、地域ごとに特色のある文化や自然が広がっています。

人口は約94万人(2021年時点)で、全国38位。県内最大の都市は秋田市で、人口約30万人を擁し、商業・行政の中心地となっています。

秋田県の8つの地域

秋田県は、以下の8つの地域に分かれています。

・鹿角(かづの)地域:鉱山資源に恵まれ、歴史的に重要な地域。
・北秋田地域:豊かな自然が広がるエリアで、秋田杉の産地としても有名。
・山本地域:日本海に面し、漁業が盛んな地域。白神山地を有する。
・秋田地域:県庁所在地の秋田市を中心とする経済・行政の中心地。
・由利(ゆり)地域:鳥海山を望む美しい自然環境が広がる。
・仙北(せんぼく)地域:角館の武家屋敷や田沢湖など観光名所が多い。
・平鹿(ひらか)地域:横手市を中心に、農業が盛んな地域。
・雄勝(おがち)地域:歴史的な温泉地が点在し、伝統文化が残る。

秋田県の気候と自然環境

秋田県は日本海側気候に分類され、冬の寒さが厳しく、特に内陸部では豪雪地帯となっています。一方、沿岸部の降水量はそれほど多くないものの、冬の日照時間が極端に少ないことが特徴です。

夏は湿度が高く蒸し暑いですが、山間部では比較的過ごしやすい気候となっています。県内には世界遺産「白神山地」や、日本一深い湖「田沢湖」、雄大な鳥海山などの自然が広がり、四季折々の景色を楽しむことができます。

秋田県の有名な観光スポット

田沢湖

仙北市にある田沢湖は、周囲約20キロメートルある円形の湖です。約423メートルある水深は、なんと日本一を誇ります。

田沢湖には、田沢湖の水を飲むと永遠の若さと美しさが手に入るという伝説を信じて水を飲み、龍になったたつこ姫伝説があります。そんな伝説がある田沢湖の周辺には、古い歴史を持つ名所や旧跡、レジャースポットなどが充実しており、観光も楽しむことができます。

他にも、田沢湖を一周する遊覧船があり、40分ほど船旅の気分を味わうことができます。なかなか普段の生活で体験できないことを、田沢湖で経験してみてはいかがでしょうか。

白神山地

秋田県と青森県にまたがっている大きな山地が白神山地です。約13万haと、広大な山地帯には、ブナの原生林があることで有名です。

ブナの原生林は、そこにたどり着くまでに危険な道を通らないといけないことから、人の手がほとんど加わっておらず、ずっと自然のまま残されています。原生林の中では、様々な動植物が生息しており、その生態系はかなり貴重なものです。そのようなこともあり、平成5年には世界自然遺産に登録されています。

白神山地の原生林の中に入ることはできませんが、岳岱自然観察教育林ならブナ林の雰囲気を味わうことができます。岳岱自然観察教育林は世界遺産の地域ではありませんが、約12haの原生林で、整備されている遊歩道を歩いて行けるため、年代を問わず楽しめます。向かう途中には、モリアオガエルやクロサンショウウオが生息する池があったり、樹齢約400年のブナの巨木があったりと、自然を心ゆくまで感じられます。

なまはげ館

秋田県の伝統行事の1つに「なまはげ」があります。秋田県と言えばなまはげをすぐに思い浮かべる人も多くいるほどメジャーな行事です。そんななまはげを詳しく知り、体験できるのがなまはげ館です。

なまはげ館では、なまはげ伝説が生まれた背景や、なまはげのお面の展示などがあり、なまはげの全てを知ることができるようになっています。秋田県男鹿市内各地で実際に使われた、150枚を超える様々なお面が展示されています。

展示物を見て知見を深めるのはもちろんですが、なまはげの衣装をARを活用して着たり撮影をしたり、大晦日のなまはげ習俗を紹介する「なまはげの一夜」という映画をスクリーンで見ることができます。

お土産も充実しており、なまはげ館でしか買えないグッズはもちろん、特産品なども揃っています。

角館武家屋敷通り

みちのくの小京都と称される角館は、江戸時代の風情を色濃く残す町並みが魅力です。

特に武家屋敷通りは、黒板塀の武家屋敷が立ち並び、春には見事なしだれ桜が咲き誇ります。歴史と自然が調和した美しい景観を楽しめるスポットです。

乳頭温泉郷

秘湯として名高い乳頭温泉郷は、7つの温泉宿が点在する温泉地です。各宿ごとに異なる泉質や風情があり、湯めぐりを楽しむことができます。

豊かな自然に囲まれた露天風呂で、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?

秋田県の郷土料理

きりたんぽ鍋

きりたんぽ鍋は、鍋の中にきりたんぽと野菜が入っている秋田県の郷土料理です。スープはほとんどの場合、鶏ガラで出汁をとり、調味料で味を整えたものです。きりたんぽは、炊いたお米を半殺しにして、棒などに巻きつけて焼いたものです。お米の品種や焼き方などで味が大きく変わります。

そんなきりたんぽを鍋に入れることによって、ご飯・野菜・肉が全て食べられる、栄養満点のお鍋が出来上がります。健康に良いお鍋なので、大人でも、子供でも、楽しみながら栄養をたっぷり摂ることができます。秋田県では頻繁に食べられることが多いですが、他の県では食卓に上ることが少なく、珍しいものとして取り上げられています。

いぶりがっこ

いぶりがっこは、秋田県の郷土料理である燻製干し大根の漬物です。囲炉裏で燻した大根をぬか床に漬け込む製法は、秋田の厳しい寒さと長い冬を越すために生まれたもの。スモーキーな香りと甘じょっぱい味わいが特徴で、噛むほどに大根の旨味がじんわりと広がります。また、燻製に使用する木材の種類によって香りが微妙に異なり、作り手のこだわりが楽しめるのも魅力のひとつ。

ご飯のお供はもちろん、チーズとの相性も抜群で、アレンジ料理にもぴったりの伝統食です。

笹巻き

笹巻きはもち米を笹の葉で巻き、イ草で結んだ後に蒸し上げて作られる郷土料理です。特に秋田をはじめとした地域では、笹で巻くことが一般的であり、地域によっては竹の皮で巻かれることもあります。

笹巻きの特徴は、その保存性の高さです。笹の葉には抗菌性や防腐性があるため、保存食として使われることが多く、また、イベントや祭事の際にも重宝されてきました。

納豆汁

納豆汁とは、秋田県南地域発祥の郷土料理です。丁寧にすりつぶした納豆が味噌汁に入っている汁物で、東北地方では現在も冬になると食べている人が多くいます。

納豆と味噌汁の組み合わせによる独特のコクと、具材として入れる山菜・豆腐・きのこなどとの組み合わせを楽しんで食べられます。食べたことがない人は味に不安を感じますが、小さな子供でも「おいしい!」と、年代を問わず人気があります。

まとめ

秋田県は、美しい自然、歴史ある街並み、伝統的な祭り、そして個性豊かな郷土料理が楽しめる魅力あふれる地域です。田沢湖や白神山地といった絶景スポットを巡り、きりたんぽ鍋といった郷土料理を味わえば、秋田の文化や風土を存分に感じられることでしょう。

ぜひ、秋田ならではの魅力を実際に体験しに訪れてみてください。旅行を計画中の方は、次の休みに秋田の魅力を堪能してみてはいかがでしょうか?