秋田の家族旅行におすすめ観光スポット9選を紹介

秋田は、家族でのんびり楽しめる観光地としておすすめです。自然に囲まれた環境は、子どもが思いきり遊べる場所として理想的で、湖や山、海まで多彩なロケーションが揃っています。

動物園や水族館といった子どもが喜ぶスポットはもちろん、温泉や郷土料理など大人も満喫できる魅力がたっぷり。春は角館の桜、夏は男鹿半島の海、秋は紅葉、冬は雪遊びや温泉と、季節ごとに違った雰囲気を楽しめるのも秋田ならではです。

さらに移動は比較的コンパクトで、観光スポットがまとまっているため、小さなお子さん連れでも安心。この記事では、秋田で家族旅行におすすめの観光スポットやモデルプランを紹介していきます。

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秋田が家族旅行に人気の理由

自然が豊かで子どもも安心して遊べる

秋田は四方を山や海に囲まれ、自然の魅力にあふれています。子どもが安心して過ごせる施設も多く、遊び場や体験型スポットが充実しているのが特徴です。

たとえば秋田市にある大森山動物園では、動物との距離が近く、子ども向けの遊具や広場も整備されており、家族で一日楽しめます。また秋田ふるさと村ではプラネタリウムやクラフト体験ができ、雨の日でも安心。

男鹿市の男鹿水族館GAOではホッキョクグマや地元の海の生き物を観察でき、屋内型施設なので小さな子ども連れでも快適です。豊かな自然とバリエーション豊かな観光施設がそろっていることが、家族旅行に選ばれる大きな理由です。

温泉や郷土料理で親世代も満足

親世代にとって魅力なのは、秋田ならではの温泉と食の豊かさです。全国的に有名な乳頭温泉郷では、秘湯と呼ばれる素朴な湯宿で大自然に癒やされる時間を過ごせます。湯めぐりを楽しめるスタイルも人気で、日頃の疲れをゆったり癒やすことができます。

食では、秋田を代表するきりたんぽ鍋や稲庭うどん、比内地鶏など、地元ならではの味覚が豊富。家族で同じ鍋を囲んだり、子どもが食べやすい麺料理を選んだりと、幅広い世代に合わせやすいのも魅力です。観光とあわせて温泉と食の楽しみがそろう点が、親世代にとっても満足度の高いポイントとなっています。

季節ごとの楽しみ方がある

秋田は季節ごとに景色やイベントが大きく変わり、どの時期に訪れても新鮮な体験ができます。

春は角館の枝垂れ桜が街並みを彩り、歴史ある武家屋敷との組み合わせが人気。夏は男鹿半島で海水浴やキャンプを楽しみつつ、夜は秋田竿燈まつりや全国花火競技大会の大曲の花火で華やかなひとときを過ごせます。

秋には抱返り渓谷の紅葉が見頃を迎え、子どもと一緒に気軽に散策できるコースが整備されています。冬は雪景色と温泉を楽しむほか、雪遊びやスキーなどウィンターレジャーも充実。

四季がはっきりしている秋田だからこそ、訪れるたびに違う楽しみが待っているのが、家族旅行に選ばれる理由のひとつです。

子どもと楽しめるスポット3選

大森山動物園(秋田市)

秋田市郊外にある大森山動物園は、地元の人々にミルヴェの愛称で親しまれている動物園です。園内には約90種以上の動物が飼育されており、動物たちの食事風景を間近で見られる「まんまタイム」は特に子どもたちに大人気。

ふれあいコーナーでは小動物との触れ合いもでき、動物への興味を自然に育むことができます。アスレチックや芝生広場もあるため、園内を散策しながら一日をのんびり楽しめます。アクセスしやすく、日帰りでも気軽に訪れやすいのが魅力です。

男鹿水族館GAO(男鹿市)

男鹿半島に位置する男鹿水族館GAOは、秋田観光の定番スポットのひとつ。館内には男鹿の海大水槽があり、地元の海を再現した展示で迫力ある魚群を観察できます。

また、ホッキョクグマをはじめ、アザラシやペンギンなど子どもが喜ぶ動物たちに出会えるのも大きな魅力です。季節や時間帯によって行われる給餌イベントや解説プログラムは、学びながら楽しめる内容になっています。

屋内型なので雨や雪の日でも快適に過ごせ、館内のレストランやショップで食事やお土産も楽しめるため、家族連れにとって安心感のある観光スポットです。

秋田ふるさと村(横手市)

秋田ふるさと村は、全天候型で楽しめる複合レジャー施設です。館内には、子どもに人気のワンダーキャッスルがあり、プロジェクションマッピングやトリックアート、ボールプールや大型アスレチックなど、幅広い年齢層が遊べるエリアが充実しています。

さらに星空探険館スペーシアでは、東北最大級のドームスクリーンで本格的なプラネタリウムを鑑賞でき、親子で星空の世界に浸れます。体験型のクラフト工房や地元の食が味わえる飲食エリアもあり、雨の日でも安心して過ごせる点が家族旅行に最適です。

自然とふれあうファミリー体験3選

田沢湖

日本一の水深を誇る田沢湖は、透明度の高い湖水と美しい景観が魅力です。湖畔には遊覧船やレンタルボートがあり、親子で湖面に漕ぎ出せば普段味わえない自然との距離感を体験できます。

また湖畔には散策路や芝生広場も整備されていて、小さな子ども連れでも安心して過ごせるのがうれしいところ。季節ごとに桜、新緑、紅葉、雪景色と表情を変えるため、訪れるたびに違う自然美に出会えるのも大きな魅力です。周辺には温泉宿や飲食施設もあり、観光と合わせてゆったりとした時間を過ごすことができます。

白神山地トレッキング

世界自然遺産に登録されている白神山地は、ブナ林が広がる日本有数の自然エリアです。子どもと一緒に歩くなら、遊歩道が整備された初心者向けコースが安心。藤里町にある岳岱自然観察教育林では、原生林の雰囲気を手軽に楽しめる30分程度の散策路から、少し長めの周回コースまで選ぶことができます。

林内には休憩所や展示施設もあり、自然を学びながら歩けるのが特徴です。静かな森の中で鳥の声や木々の香りを感じながら歩く時間は、家族にとって忘れられない思い出になります。訪れる際は事前に最新の通行状況をチェックしておくと安心です。

鳥海山の高原アクティビティ

秋田と山形にまたがる鳥海山のふもとには、家族で楽しめる高原レジャー施設が点在しています。由利本荘市の鳥海高原花立牧場公園では、ゴーカートや木製遊具、ポニーの乗馬体験、小動物とのふれあいができ、自然の中で一日中遊べます。

さらに、ジャージー牛の搾乳体験など食育につながるプログラムもあり、子どもにとって貴重な体験になります。

アウトドア派の家族には法体園地キャンプ場がおすすめ。滝を望む絶景のロケーションでキャンプやバーベキューを楽しめ、夜は満天の星空が広がります。高原ならではの澄んだ空気と開放感の中で、非日常の時間を家族みんなで共有できます。

家族で楽しむ温泉・宿泊3選

乳頭温泉郷

乳頭温泉郷は、山あいに点在する七つの湯宿からなる温泉地です。茅葺き屋根の宿や自然に溶け込む露天風呂など、昔ながらの風情を残しつつ、泉質の異なる温泉をはしごできる湯めぐりが魅力です。

小さな子ども連れでも宿によってはファミリー向けのサービスが整っており、安心して過ごせます。乳頭温泉郷に来れば、自然と一体になったような雰囲気の中で温泉を楽しめ、親も子も非日常の体験を味わえるのが大きな特徴です。

あきた芸術村温泉ゆぽぽ

田沢湖や角館への観光拠点として便利なあきた芸術村温泉ゆぽぽは、温泉に加えて文化体験ができるユニークな宿泊施設です。敷地内にはわらび劇場があり、本格的な舞台公演を楽しむことができます。

さらに陶芸や木工などのクラフト体験も用意されているので、子どもと一緒にものづくりに挑戦できるのも魅力。夕方には温泉でのんびりくつろぎ、夜は演劇鑑賞、翌日はクラフト体験と、家族みんなで思い出を作れる時間を過ごせます。

大館・鶴の湯周辺の温泉宿

秋田県北部に位置する大館市や、乳頭温泉郷の鶴の湯周辺には、家族でゆったり過ごせる温泉宿が多数あります。大館市の温泉宿では、広々とした和室や露天風呂付きの部屋が整備されているため、子ども連れでも安心。

鶴の湯周辺では、伝統的な茅葺きの宿から現代的な設備を備えた宿まで幅広く選べ、湯治文化を感じながら快適に滞在できます。地域ごとの温泉文化に触れつつ、家族で落ち着いたひとときを過ごすことができるのも秋田の魅力です。

季節ごとの家族旅行モデルプラン

春:角館の桜+田沢湖ピクニック

春の秋田は、角館の枝垂れ桜が見頃を迎える時期が目安です(例年は4月中旬〜5月上旬ごろ)。武家屋敷通りと桧木内川堤の桜並木は歩道が整備されていて、ベビーカーでも回りやすいのがうれしいポイント。午前は角館でのんびり散策し、午後は車で約30分の田沢湖へ移動して湖畔ピクニックはいかがでしょう。

田沢湖では、天候が良ければ遊覧船やボートで湖上から景色を楽しむこともできます(運航期間は例年、春〜秋)。湖沿いには芝生広場やベンチもあり、お弁当や軽食を持参すれば子どもも飽きずに過ごせます。花見の時期は混雑しやすいので、朝早い時間帯の到着や臨時駐車場の確認がおすすめです。

夏:男鹿半島の海水浴+水族館

夏は男鹿半島で海といきもの三昧の一日を。ファミリーに人気の鵜ノ崎海岸は遠浅で波が穏やかなので、小さな子どもでも足元を確かめながら安全に遊べます(海水浴場の開設は例年7月中旬〜8月ごろ)。

午前中に磯遊びや砂遊びを楽しんだら、午後は男鹿水族館GAOへ。館内は涼しく、ホッキョクグマやペンギン、アザラシの展示や、地元の海を再現した大水槽など、年齢に合わせて見どころが選びやすいのが魅力です。

海辺は日差しが強いのでラッシュガードや帽子、飲み物を多めに準備し、砂浜での履物(サンダル・マリンシューズ)もあると安心。帰りに男鹿温泉郷で汗を流せば、心地よい夏の思い出になります。

秋:紅葉の抱返り渓谷+温泉宿泊

紅葉の名所・抱返り渓谷は、自然が美しく、遊歩道も歩きやすいので家族散策に最適です。例年の見頃は10月上旬〜11月上旬ごろ。渓谷の象徴の回顧の滝までは無理のない行程で、子ども連れでも休憩を挟みながら楽しめます。

夕方は近隣の温泉地へ移動し、宿でゆっくり一泊を。田沢湖周辺や乳頭温泉郷には家族で利用しやすい宿が点在し、湯めぐりや郷土料理を楽しめます。

紅葉シーズンは渋滞や駐車場の混雑が起こりやすいので、午前早めに現地入りし、帰路は時間に余裕を持って計画を立てるのがおすすめ。肌寒くなる季節なので、散策時は薄手のダウンやレインウェアなど温度調整できる服装が便利です。

冬:大曲の花火大会・雪遊び体験

冬は雪国らしい体験を中心に。日中は田沢湖スキー場などでソリ遊びや雪遊び、キッズ向けエリアでの練習など、家族のペースで楽しみましょう。装備は防水性の高い手袋・ブーツ・スノーウェアを基本に、予備の靴下もあると安心です。夜は大曲の花火へ。

全国花火競技大会は毎年8月開催ですが、冬期には冬の章(新作花火コレクション)として、若手花火師の競演が行われる時期があります(例年は3月下旬ごろの開催実績)。冬の澄んだ空気に映える花火は格別で、夏より混雑が控えめなのも魅力。

開催日や有料観覧席の有無、天候による日程変更などは事前に最新情報を確認し、雪道の運転に不安がある場合は公共交通やツアー利用も検討すると安心です。

まとめ

秋田は、家族旅におすすめな地域です。春は桜と湖畔で穏やかなひとときを、夏は海や水族館で思い切り遊び、秋は紅葉と温泉で心を癒し、冬は雪景色と花火で特別な思い出を作ることができます。

動物園や水族館、体験型施設など子どもが喜ぶスポットから、秘湯や郷土料理といった大人が楽しめる魅力まで、家族全員にとって満足度の高い旅になるのが秋田の強みです。

移動しやすく観光地がまとまっているため、小さなお子さん連れでも安心。季節ごとの景色と体験を通じて、笑顔あふれる家族旅行を実現できる旅先として、秋田はぜひおすすめしたい場所です。