夏と言えば、お祭りなどのイベントです。人がたくさんいて賑わっていると、思わず行きたくなってしまいます。どの地域でもお祭りやイベントは多くありますが、秋田県でもたくさん開催されています。
秋田県で夏に開催される11のイベントを紹介します。
竿燈まつり
開催日 | 2025年8月3日(日)〜2025年8月6日(水) |
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開催場所 | 秋田市の竿燈大通り |
公式HP | https://www.kantou.gr.jp/ |
国の重要無形民俗文化財でもある「竿燈まつり」は、270年以上もの歴史を持っているお祭りです。竿燈まつりの「竿燈」とは、長い竹竿に提灯をたくさん吊るしたもので、「差し手」という人たちが竿燈を手のひらや額や肩などに乗せ、絶妙なバランスで操ります。竿燈を稲穂、吊るされている提灯を米俵に見立てて、五穀豊穣を祈願するのが竿燈まつりなのです。
夜になると、笛の合図と同時に約280本の竿燈が一斉に立ち上がります。まるで夜空に天の川が流れているかのような光を見ることができます。竿燈まつりは夜がメインですが、昼のみ開催される「竿燈妙技大会」も要チェックです。この大会では、竿燈を操る差し手と囃子方それぞれのすばらしい技の熱戦が繰り広げられます。
たざわ湖・龍神まつり
開催日 | 2025年7月26日(土) |
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開催場所 | 田沢湖畔イベント広場 |
公式HP | https://www.city.semboku.akita.jp/event/event.php?id=1241 |
田沢湖周辺で行われる「たざわ湖・龍神まつり」は、7月に行われるお祭りです。龍神まつりでは、日本最大の龍体がイベント広場に設置されたり、龍神太鼓の演奏が行われます。夜になると、打ち上げ花火や水中花火が田沢湖の夜を盛り上げます。
同時に、田沢湖の言い伝えである「たつこ姫伝説」に関連するお祭りも行われます。辰子姫と恋人の八郎太郎の伝説が題材となっており、伝説の内容を振り返ることができます。また、祈願祭も行われ、墓前に今年の辰子姫役を紹介する神事や、湖の安全祈願、縁結び・家庭円満の祈願が可能です。
他にも、ステージやトークショーが開催されたり、キッチンカーによる屋台を楽しむこともできます。
彩夏せんぼく
開催日 | 毎年8月15日 |
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開催場所 | 国指定史跡「払田柵跡」内特設会場 |
公式HP | – |
毎年8月15日に、「1200年の時をこえて」をテーマにして開催されるのが「彩夏せんぼく」です。彩夏せんぼくのメインイベントは、「平安行列」と呼ばれるものです。夕方あたりから、平安時代の衣装を着た行列が会場を練り歩きます。行列を先導している松明の灯りが幻想的な雰囲気を作り出し、一気に平安時代にタイムスリップしたかのような気分を味わうことができます。
他にも、子供が楽しめる魚のつかみどり大会があったり、仙北太鼓の演奏や、歌や踊りのステージイベントなどの企画も行われます。
祭りが終わる夜になると、約1000発の花火が打ち上げられます。花火の光により、会場となっている国指定史跡の払田柵跡が色鮮やかに照らされます。
全国花火競技大会
開催日 | 2025年8月30日(土) |
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開催場所 | 秋田県大仙市 雄物川河川敷運動公園 |
公式HP | https://www.oomagari-hanabi.com/ |
秋田県で行われる全国花火競技大会は、ただの花火大会ではありません。明治43年からという100年以上もの歴史を持っており、全国の花火師たちがその腕を競い合う花火大会なのです。
全国から選ばれた花火師たちが、腕によりをかけて製作した花火を打ち上げます。全国の数ある花火大会の中でも、秋田県の全国花火競技大会だけで行われる昼花火の部、伝統的な花火を指す十号玉の芯入割物の部、自由玉の部、創造花火の部の4部門で大会が繰り広げられます。
この花火大会では、日本一の花火が決まるため、どの花火師たちも気合いが入ります。打ち上げ花火の終了後は厳正な審査が行われ、日本一の賞である内閣総理大臣賞をメインに、様々な賞が授与されます。
花火の競技以外にも、前年度の内閣総理大臣賞受賞者による特別プログラムやスポンサー花火など、楽しいポイントも満載です。
ドンパン祭り
開催日 | 毎年8月16日 |
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開催場所 | 大仙市中仙支所前 ドンパン広場 |
公式HP | https://donpan.hana.jp/ |
秋田県大仙市中仙地域には、「ドンパン節」という古くから伝わる民謡があります。このドンパン節をアレンジした「ドンパン踊り」を踊るのが「ドンパン祭り」です。
ドンパン祭りは毎年8月16日に行われます。観客は4万人、ドンパン踊りの踊り手はなんと2000人もの規模となります。会場となっているドンパン広場には何重にもなる大きな踊りの輪ができ、特設ステージでは踊り子の「ドンパン娘」たちが踊ります。町全体がドンパン踊り一色に染まる祭りなのです。
第1回のドンパン祭りが開催された昭和60年は、観客500人、踊り手200人という小さな規模で開催されました。ドンパン節の明るさや力強さにより、現在のような規模で開催されるようになったのです。祭りでは、町の子どもたちが発表を行ったり、伝統芸能が披露されたりと、秋田の夏に欠かすことのできないイベントとなっています。
角間川盆踊り
秋田県大曲市が持つ唯一の無形民俗文化財が「角間川盆踊り」です。編笠を被り浴衣を着て踊ります。お囃子の音に合わせ、くるりと一回りする振り付けが特徴的です。
江戸時代から続いている盆踊りで、一時期途絶えていたときもありましたが平成7年に復活してからというもの、角間川盆踊りの保存会がメインとなり、伝統の踊りが繰り広げられます。
角間川盆踊り当日は、本郷・荒川邸の黒塀の前にかがり火が焚かれます。盆踊りのお囃子の音に合わせ、小・中学生も加わって町の全員で踊ります。今後も角間川盆踊りの保存・継承を進めるべく祭りが開催されます。
角館祭り
開催日 | 9月7日(土)〜9月9日(月) |
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開催場所 | 秋田県仙北市角館町内 |
公式HP | https://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/07_kakumatsuri.html |
毎年9月7・8・9日に行われるのが「角館祭り」です。約400年前に地域の繁栄や商売繁盛、家族の無病息災などを祈願するために行われていた神明社のお祭りと薬師堂のお祭りが一緒になって始まりました。
角館祭りでは、各地域から武者や歌舞伎役者の姿をした人形を乗せた曳山を曳き回します。7日には神明社に曳山を連れて参拝をし、8日に武家屋敷通りを抜けて佐竹北家当主へ向かい、9日には薬師堂に上がるコースで祭りが進みます。
曳山がぶつかり合う「やまぶっつけ」は、実力で道を通るためのぶつかり合いです。神明社と薬師堂に参拝をする目的を達成した最終日に行われるクライマックスイベントでもあり、曳き手もお囃子も観客も、最高潮に達します。
この角館祭りは、「角館祭りのやま行事」として国指定重要無形民俗文化財とユネスコ無形文化遺産に登録されています。
ふるさと西仙まつり
開催日 | 2025年8月15日(金) |
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開催場所 | 雄物川河川敷 |
公式HP | – |
川に流れる灯籠が幻想的な雰囲気を作り出すのが「ふるさと西仙まつり」です。西仙北地域の中央にある雄物川河川敷で行われるお祭りで、地域の小・中学生が作った700個以上もの灯籠が水面に光を灯します。
川だけではなく空も注目のポイントです。空には約2000発の花火が打ち上げられ、夏の夜空を彩ります。夏だからこそ、川の流れを感じながら灯籠流しを楽しみ、日が暮れてからは花火が見られるという2つの楽しみがあるお祭りです。
舟ッコ流し
開催日 | 未定 |
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開催場所 | 秋田県仙北郡美郷町六郷(御伊勢堂川) |
公式HP | https://www.akitamisato-kankodb.jp/misato_kanko_db/details.php?buscd=47&clscd=5&edit_mode=1 |
舟ッコ流しの歴史は古く、1720年頃の江戸時代享保初期に始まりました。六郷の豪商が川舟で雄物川を往復した様子を表現したものと言われています。また、それぞれの家で作った舟ッコを出して、自身の商売繁栄の祈願と、子どもたちに楽しい祭りを経験させることを目的に、鹿島流しの上方型式をアレンジしたものとも言われています。
現在では、8月第1日曜の夜に、伊勢堂川に舟ッコを浮かべて引くお祭りとして開催されています。舟ッコは笹竹や短冊でデコレーションされており、子どもたち1人1人の個性溢れる舟ッコが川を彩ります。
協和七夕花火
開催日 | 2025年は未定 |
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開催場所 | 大仙市協和船岡字宇津野地内 |
公式HP | – |
協和七夕花火は、天王まつりに地元の有志の花火師たちが花火を10発ずつ持ち寄って打ち上げたのが起源とされるお祭りです。天王まつりは30年ほど前に復活したお祭りなので、協和七夕花火は比較的新しいお祭りとも言えます。
ただの花火大会ではなく、全国で開催数が少ない女性花火師の競技大会をはじめ、毎年新しい企画があります。それに、秋田県内で3カ所しか打ち上げることができない2尺玉や大スターマイン、仕掛け花火など、豪華な花火を楽しめます。それ以外にも、約1800発もの花火が打ち上げられる、夜空から目が離せないお祭りです。
長野神社祭典
開催日 | 毎年9月10・11日 |
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開催場所 | 長野神社 |
公式HP | – |
長野神社祭典は、数百年続いている五穀豊穣を感謝するお祭りです。京都で作られた神輿を使用しているのですが、その重さはなんと約1トンにもなるのです。その神輿が地域の若者に担がれる様には圧倒されてしまいます。
メインの神輿が素晴らしいだけではなく、各町内に設置されている余興舞台を見る楽しみもあります。歌手のショーがあったり、地域の中学生や高校生の部活の発表など、イベントが盛りだくさんです。
まとめ
夏になると、どの地域でもイベントが多く開催されます。秋田県もたくさんのイベントがありますが、古い歴史を持つものも多く、祭りを楽しむだけではなく、歴史を感じることもできます。たくさんある秋田県のお祭りの中で、気になるお祭りに参加してみてはいかがでしょうか。