秋田県の夏イベント14選【2024年】お祭りの特徴や開催時期も紹介!

夏と言えば、お祭りなどのイベントです。人がたくさんいて賑わっていると、思わず行きたくなってしまいます。どの地域でもお祭りやイベントは多くありますが、秋田県でもたくさん開催されています。

秋田県で夏に開催される14のイベントを紹介します。

詩の国むすび

秋田県の夏のイベント14選

たざわ湖・龍神まつり

田沢湖周辺で行われる「たざわ湖・龍神まつり」は、7月に行われるお祭りです。龍神まつりでは、日本最大の龍体がイベント広場に設置されたり、龍神太鼓の演奏が行われます。夜になると、打ち上げ花火や水中花火が田沢湖の夜を盛り上げます。

同時に、田沢湖の言い伝えである「たつこ姫伝説」に関連するお祭りも行われます。辰子姫と恋人の八郎太郎の伝説が題材となっており、伝説の内容を振り返ることができます。また、祈願祭も行われ、墓前に今年の辰子姫役を紹介する神事や、湖の安全祈願、縁結び・家庭円満の祈願が可能です。

他にも、ステージやトークショーが開催されたり、キッチンカーによる屋台を楽しむこともできます。

竿燈まつり

国の重要無形民俗文化財でもある「竿燈まつり」は、270年以上もの歴史を持っているお祭りです。竿燈まつりの「竿燈」とは、長い竹竿に提灯をたくさん吊るしたもので、「差し手」という人たちが竿燈を手のひらや額や肩などに乗せ、絶妙なバランスで操ります。竿燈を稲穂、吊るされている提灯を米俵に見立てて、五穀豊穣を祈願するのが竿燈まつりなのです。

夜になると、笛の合図と同時に約280本の竿燈が一斉に立ち上がります。まるで夜空に天の川が流れているかのような光を見ることができます。竿燈まつりは夜がメインですが、昼のみ開催される「竿燈妙技大会」も要チェックです。この大会では、竿燈を操る差し手と囃子方それぞれのすばらしい技の熱戦が繰り広げられます。

まつり「彩夏せんぼく」

毎年8月15日に、「1200年の時をこえて」をテーマにして開催されるのが「彩夏せんぼく」です。彩夏せんぼくのメインイベントは、「平安行列」と呼ばれるものです。夕方あたりから、平安時代の衣装を着た行列が会場を練り歩きます。行列を先導している松明の灯りが幻想的な雰囲気を作り出し、一気に平安時代にタイムスリップしたかのような気分を味わうことができます。

他にも、子供が楽しめる魚のつかみどり大会があったり、仙北太鼓の演奏や、歌や踊りのステージイベントなどの企画も行われます。

祭りが終わる夜になると、約1000発の花火が打ち上げられます。花火の光により、会場となっている国指定史跡の払田柵跡が色鮮やかに照らされます。

全国花火競技大会

秋田県で行われる全国花火競技大会は、ただの花火大会ではありません。明治43年からという100年以上もの歴史を持っており、全国の花火師たちがその腕を競い合う花火大会なのです。

全国から選ばれた花火師たちが、腕によりをかけて製作した花火を打ち上げます。全国の数ある花火大会の中でも、秋田県の全国花火競技大会だけで行われる昼花火の部、伝統的な花火を指す十号玉の芯入割物の部、自由玉の部、創造花火の部の4部門で大会が繰り広げられます。

この花火大会では、日本一の花火が決まるため、どの花火師たちも気合いが入ります。打ち上げ花火の終了後は厳正な審査が行われ、日本一の賞である内閣総理大臣賞をメインに、様々な賞が授与されます。

花火の競技以外にも、前年度の内閣総理大臣賞受賞者による特別プログラムやスポンサー花火など、楽しいポイントも満載です。

ドンパンまつり

秋田県大仙市中仙地域には、「ドンパン節」という古くから伝わる民謡があります。このドンパン節をアレンジした「ドンパン踊り」を踊るのが「ドンパンまつり」です。

ドンパンまつりは毎年8月16日に行われます。観客は4万人、ドンパン踊りの踊り手はなんと2000人もの規模となります。会場となっているドンパン広場には何重にもなる大きな踊りの輪ができ、特設ステージでは踊り子の「ドンパン娘」たちが踊ります。町全体がドンパン踊り一色に染まる祭りなのです。

第1回のドンパン祭りが開催された昭和60年は、観客500人、踊り手200人という小さな規模で開催されました。ドンパン節の明るさや力強さにより、現在のような規模で開催されるようになったのです。祭りでは、町の子どもたちが発表を行ったり、伝統芸能が披露されたりと、秋田の夏に欠かすことのできないイベントとなっています。

角間川盆踊り

秋田県大曲市が持つ唯一の無形民俗文化財が「角間川盆踊り」です。編笠を被り浴衣を着て踊ります。お囃子の音に合わせ、くるりと一回りする振り付けが特徴的です。

江戸時代から続いている盆踊りで、一時期途絶えていたときもありましたが平成7年に復活してからというもの、角間川盆踊りの保存会がメインとなり、伝統の踊りが繰り広げられます。

角間川盆踊り当日は、本郷・荒川邸の黒塀の前にかがり火が焚かれます。盆踊りのお囃子の音に合わせ、小・中学生も加わって町の全員で踊ります。今後も角間川盆踊りの保存・継承を進めるべく祭りが開催されます。

角館祭り

毎年9月7・8・9日に行われるのが「角館祭り」です。約400年前に地域の繁栄や商売繁盛、家族の無病息災などを祈願するために行われていた神明社のお祭りと薬師堂のお祭りが一緒になって始まりました。

角館祭りでは、各地域から武者や歌舞伎役者の姿をした人形を乗せた曳山を曳き回します。7日には神明社に曳山を連れて参拝をし、8日に武家屋敷通りを抜けて佐竹北家当主へ向かい、9日には薬師堂に上がるコースで祭りが進みます。

曳山がぶつかり合う「やまぶっつけ」は、実力で道を通るためのぶつかり合いです。神明社と薬師堂に参拝をする目的を達成した最終日に行われるクライマックスイベントでもあり、曳き手もお囃子も観客も、最高潮に達します。

この角館祭りは、「角館祭りのやま行事」として国指定重要無形民俗文化財とユネスコ無形文化遺産に登録されています。

神宮寺八幡神社祭典

神宮寺八幡神社祭典では、伝統行事の旗背負いと奴振りが行われます。重さが約30キロあるかます6俵と、8mののぼり旗をセンバという背負子にくくりつけて練り歩きをし、八幡神社へ奉納します。練り歩きを担当するのは、奉仕会の若者たちです。交代しながら練り歩きをします。

祭典の当日には、旗背負いのあとに大名行列が行われます。顔に墨でひげや眉を描いたひょうきん者たちが江戸絵巻の展開をします。まるで江戸時代の街に来たかのようなにぎわいが見られるでしょう。大名行列は江戸時代の享保7年から伝わっている行事で、300年以上続いている歴史を持っています。

ふるさと西仙まつり

川に流れる灯籠が幻想的な雰囲気を作り出すのが「ふるさと西仙まつり」です。西仙北地域の中央にある雄物川河川敷で行われるお祭りで、地域の小・中学生が作った700個以上もの灯籠が水面に光を灯します。

川だけではなく空も注目のポイントです。空には約2000発の花火が打ち上げられ、夏の夜空を彩ります。夏だからこそ、川の流れを感じながら灯籠流しを楽しみ、日が暮れてからは花火が見られるという2つの楽しみがあるお祭りです。

清水まつり(清水樽みこし)

水のお祭りとも言えるのが「清水まつり」です。毎年8月の第1土曜に行われるお祭りです。酒の仕込み樽500kgをみこしにし、町内を練り歩きながら観客から水をかけられるという水掛けみこしが行われます。

観客がみこしの担ぎ手に水をかけるため、担ぎ手ではなくても水に親しみ楽しむことができるお祭りです。夏なので、冷たい水が気持ちいいのではないでしょうか。別名「水かけみこし」とも呼ばれており、祭り当日でもみこしに参加することが可能です。

舟ッコ流し

「舟ッコ流し」の歴史は古く、1720年頃の江戸時代享保初期に始まりました。六郷の豪商が川舟で雄物川を往復した様子を表現したものと言われています。また、それぞれの家で作った舟ッコを出して、自身の商売繁栄の祈願と、子どもたちに楽しい祭りを経験させることを目的に、鹿島流しの上方型式をアレンジしたものとも言われています。

現在では、8月第1日曜の夜に、伊勢堂川に舟ッコを浮かべて引くお祭りとして開催されています。舟ッコは笹竹や短冊でデコレーションされており、子どもたち1人1人の個性溢れる舟ッコが川を彩ります。

協和七夕花火

「協和七夕花火」は、天王まつりに地元の有志の花火師たちが花火を10発ずつ持ち寄って打ち上げたのが起源とされるお祭りです。天王まつりは30年ほど前に復活したお祭りなので、協和七夕花火は比較的新しいお祭りとも言えます。

ただの花火大会ではなく、全国で開催数が少ない女性花火師の競技大会をはじめ、毎年新しい企画があります。それに、秋田県内で3カ所しか打ち上げることができない2尺玉や大スターマイン、仕掛け花火など、豪華な花火を楽しめます。それ以外にも、約1800発もの花火が打ち上げられる、夜空から目が離せないお祭りです。

「秋田おはら節」全国大会

秋田県には、「秋田おはら節」という民謡があります。秋田民謡は数多くありますが、秋田おはら節は中でも人気の高い民謡です。

昭和62年に、現在の大仙市である太田町の町民がNNS日本民謡大賞で秋田おはら節を唄い、日本一を受賞しました。それが縁で秋田おはら節の大会が開催されるようになったのです。

毎年9月の第1土曜日に行われており、秋田県内からだけではなく、全国から参加者が集まり秋田おはら節を披露します。大賞の部、熟年の部、少年・少女の部にわかれており、自分に合う部門に出場します。全国大会が行われるようになったのは、平成8年のことです。全国の民謡愛好家たちが日本一を目指し、大会に出場します。

長野神社祭典

「長野神社祭典」は、数百年続いている五穀豊穣を感謝するお祭りです。京都で作られた神輿を使用しているのですが、その重さはなんと約1トンにもなるのです。その神輿が地域の若者に担がれる様には圧倒されてしまいます。

メインの神輿が素晴らしいだけではなく、各町内に設置されている余興舞台を見る楽しみもあります。歌手のショーがあったり、地域の中学生や高校生の部活の発表など、イベントが盛りだくさんです。

まとめ

夏になると、どの地域でもイベントが多く開催されます。秋田県もたくさんのイベントがありますが、古い歴史を持つものも多く、祭りを楽しむだけではなく、歴史を感じることもできます。

たくさんある秋田県のお祭りの中で、気になるお祭りに参加してみてはいかがでしょうか。