秋田県のおすすめな日本酒15選【お土産にも最適】人気のお酒から限定販売されている日本酒まで紹介

秋田県には様々な行事や名産品がありますが、実はおいしい日本酒が多いことで有名な県でもあります。

その理由は、質の良い軟水がたくさんあることと、米に恵まれており、日本酒に適した米がたくさん栽培されていること、気候が日本酒作りに適していることなどが挙げられます。

そんな日本酒作りに適した秋田県では、味の種類を問わず様々な銘柄の日本酒が生まれています。その中でも、おすすめの銘柄を15種類紹介します。

詩の国むすび

秋田県のおすすめの日本酒15選

貴醸酒「陽乃鳥」

甘口・辛口など味わいの好みが分かれる日本酒ですが、初心者なら甘口が飲みやすいでしょう。秋田で作られている日本酒の中でも甘みが強いとされているのが貴醸酒「陽乃鳥」です。

マンゴーのような濃密な甘みとパイナップルに似た甘酸っぱさが組み合わされており、舌触りはトロリとしています。新政酒造のラインナップの中でも最も甘口・旨口タイプとなっています。

「陽乃鳥」は貴醸酒ですが、貴醸酒は仕込み水の一部が酒に置き換わっていることで濃厚で甘みの強い味を引き出しています。この個性と現代的な甘みと爽やかな香りを両立させています。使用しているお米はもちろん秋田県産の美山錦です。

お酒が苦手な人でもチャレンジしやすい日本酒です。

純米大吟醸 「まんさくの花」

1689年に創業した老舗の蔵元で作られている日本酒が純米大吟醸 「まんさくの花」です。柔らかい軟水で醸し出したお酒は、まろやかで優しい風合いとなっています。

「まんさくの花」の特徴の1つに、低温瓶貯蔵をしているということが挙げられます。低温で1年以上寝かせることで、上品な風合いが生まれるのです。また、使用する米である山田錦を45%まで磨いており、香りと米の旨味が調和しています。

通常のタイプだけではなく、季節限定品も登場しています。季節限定品は、タンクごとに使用するお米や造りを変えて仕込みを行います。それだけではなく一切ブレンドすることなく出荷する、シングルモルトタイプとなっています。他にも様々な種類が販売されているので、選ぶときにはどれにするか迷ってしまうでしょう。

純米大吟醸 「ゆきの美人」

マンションの1階にある小さな醸造所で作られている日本酒が純米大吟醸「ゆきの美人」です。上品な吟醸香と同時にフレッシュな香味を感じることができ、米の旨味もあります。飲み終わった後味もよく、何杯でも飲めると思わせてくれる日本酒です。秋田県内で唯一全量酒造好適米を使用している純米の日本酒なのです。

醸造所は小さいながらも最新の設備を備えており、温度管理が難しいとされる仕込み蔵の温度をほぼ理想的な状態に保っていることで、季節を問わず年間を通じて醸造を可能にしています。水は大平山の湧水を使っており、米は秋田酒こまち・山田錦・愛山を使い分けることで、様々な日本酒を作っています。

雪の茅舎 純米吟醸

伝統ある登り蔵で醸され、華やかでありながらほど良い香りと、上品なのどごしを持つ日本酒が「雪の茅舎 純米吟醸」です。純米酒の旨味と吟醸酒の軽快さがうまくマッチしており、食事中はこのお酒だけで楽しめるほど飲み飽きないお酒です。

秋田を代表する日本酒の銘柄の1つであり、全国新酒鑑評会にも何度も出品されているほどの常連です。それだけではなく金賞を数多く受賞しており、秋田県で知らない人はいないほどの銘柄です。

No.6

秋田を代表する日本酒の銘柄の1つとして、「No.6」があります。名前の通り、6号酵母の魅力を表現することを目的としており、個性的なボトルのデザインで、見つけたらすぐにわかるほどです。

No.6を作るために使われている米は秋田県産のもの、酒母は「生酛」という江戸時代の伝統製法です。6号酵母は昭和5年に蔵から分離・培養された「きょうかい6号酵母」のみを使用しています。生酒であるため、厳しい温度管理が重要となります。1年を通して流通できるよう、-5℃以下の温度管理を行っており、信頼できる専門店でのみ販売されています。レアな日本酒なので、もしお店で発見したらすぐ購入するのが良いでしょう。

新政 亜麻猫

日本酒とは思えないようなジューシーな味わいがある日本酒が、新政「亜麻猫」です。口にしてみると、酸味だけではなく果実のような甘みを楽しめます。

日本酒でよく使用されている麹菌は、「黄麹」と呼ばれるものです。ですが、亜麻猫は、独特の酸味のためにクエン酸を生成する力を持つ「白麹」を黄麹と同時に使用しています。白麹は主に焼酎に使われている麹です。クエン酸の力により独特の酸味が生まれているのです。

6号酵母とあきた酒こまちを使用しています。「亜麻猫」以外にも、「亜麻猫スパーク」「亜麻猫 中取り」など様々な種類があります。

北秋田 大吟醸

秋田県のスーパーマーケットに売られている日本酒の中でも有名なのが「北秋田」大吟醸です。50%精米した山田錦と質の良い天然水が使われており、極寒の中で仕込みが行われた大吟醸です。すっきりとした辛口の日本酒なので、冷酒で楽しむのがおすすめです。

北鹿を代表する銘柄で、昭和19年に創業されてから、こだわりのある酒作りが続いています。北秋田は、毎日の晩酌で味わいを楽しみながら飲んでもらうことを目標に作られています。

純米大吟醸 高清水

秋田県産のお米の中でも、酒造好適米とされている秋田酒こまちをダイヤモンドロール搭載の最新鋭の精米機で45%まで磨き、秋田流寒仕込みで醸しあげ作られたのが純米大吟醸「高清水」です。

程良い酸味と上品な旨味が特徴で、華やかな香りが際立っています。

山廃純米酒 飛良泉

自社培養酵母を使って作られたのが山廃純米酒 「飛良泉」です。爽やかな酸味を持ち、膨らみのある味わいがある辛口の特別純米酒です。食事中に飲んでも味崩れしないほどの腰の強さで、味の強い肉料理がメインの食中酒でも楽しめます。使用しているお米は、秋田県産の美山錦・秋田酒こまちです。

飛良泉を作っている飛良泉本舗は、秋田県の中では、最古の酒蔵です。その歴史は500年を超え、全国でも3番目に古いとされています。伝統のある山廃造りでは、秋田県内で先駆的な存在である酒蔵なのです。

純米大吟醸 雪月花

兵庫県産の山田錦と秋田県産の秋田酒こまちをそれぞれ40%精米し、低温度長期醸造で醸した日本酒が純米大吟醸 「雪月花」です。雪月花を作るための低温長期醸造法は、酒蔵である両関酒造が独自に開発した醸造方法です。この方法により、なめらかなのどごしとまろやかな香りが実現できます。

この味わいにより、2007年国際酒類競技会で純米大吟醸酒部門最高金賞を受賞しました。

翠玉 純米吟醸

「翠玉」とは宝石のエメラルドのことを指します。「翠玉」純米吟醸は、繊細な香りとしっとりとした旨味を持つ、まるでエメラルドのような日本酒です。

材料として使用されている秋田県産のお米は、大吟醸と同じ程度まで精米されています。芳醇旨口で、程よい後味にこだわりがあり、冷酒ではなく常温で楽しむのが推奨されています。

どこでも買えるわけではなく、ごくわずかな地酒専門店に流通しているため、発見したらぜひ手に入れたいお酒です。

山本 ピュアブラック

日本酒には様々な製造過程がありますが、その全てにこだわりを持って作られた日本酒が「山本 ピュアブラック」です。こだわりを持っているのが大げさに聞こえるかもしれませんが、ひと口味わえばどれだけ気合を入れているかがよくわかります。

フレッシュ・フルーティー・ジューシーを全面的に押し出しており、まるで日本刀のような鋭いキレ味を表現しています。華やかすぎない甘めの香りが印象深く、健康的な風味が特徴の味わい深い純米吟醸酒です。

「ピュアブラック」と名前にあるように、ボトルとラベルの色が黒になっているため、酒屋で販売されていればすぐわかるデザインです。

花邑 純米酒

1年に1度、限定で発売される純米酒が「花邑」純米酒です。他の日本酒と比べてアルコール度数は低めになっており、甘い香りに酸味と甘みが調和しています。優しい味わいを持っているので、年代を問わず高評価を得ています。

年に1度の限定発売でありながら、コストパフォーマンスも高いため人気があるのも頷けるでしょう。

刈穂 吟醸 六舟

日本酒作りの伝統を持つ6つの槽で、じっくり絞って作られたことから「六舟」が生まれました。六舟にはいくつか種類があり、定番である吟醸六舟と比べ、旨みの中にキリッとした辛さが引き立っています。

六舟を作るためには、地元で収穫された美山錦とぎんさんを丁寧に磨いてから、奥羽山脈に源を発する自然水で醸造されています。そして完成してからは、新酒時の状態を保つべく、全量を瓶火入れ・瓶貯蔵して管理しています。

福小町 純米辛口

冷やでも熱燗でもお酒の味が体に染み渡る日本酒が「福小町」純米辛口です。通年で販売されているので、1年を通して軽やかな味を楽しむことができます。

辛口で、極限まで甘さを省いたと言われるほど余計な甘さを持っていないため、食中酒にする場合、合わせる料理を選びません。何度飲んでも味の印象が残ります。

まとめ

甘口・辛口問わず、様々な日本酒が秋田県で作られています。普段お酒を飲まないような人でも楽しめそうな銘柄が多く、自分の好きな銘柄が見つかるのではないでしょうか。

秋田県で観光を楽しんだ後は、秋田県の日本酒をお土産に選ぶのもおすすめです。その場合、相手の好みに合わせて選ぶのも楽しいですね。