白神山地や男鹿半島など、たくさんの魅力にあふれる秋田県ですが、実は多くの温泉があることでも有名です。秋田県内の温泉には効能が高いものが多く、湯治をメインにして観光に訪れる人も多くいます。
秋田県内でおすすめの温泉旅館を紹介します。
湯瀬ホテル
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誰もが一目で感動する湯気渓谷。湯瀬渓谷のせせらぎと季節の移り変わりを楽しむことができるのか湯瀬ホテルです。
湯瀬渓谷の「湯瀬」とは、「川の瀬からお湯が湧き出していた」ことからつけられた名です。その名の通り、肌にとても優しいお湯がたくさん湧き上がります。
お風呂は、大浴場はもちろん、湯瀬渓谷の自然を五感で堪能できる露天風呂、木のぬくもりを人目を気にすることなく味わえるプライベート貸切風呂、八幡平の山並みが楽しめる、2人で入ってもゆったりくつろげる大きめのサイズの客室露天風呂など豊富な種類があります。
食事は、秋田県の季節感にこだわった創作ビュッフェと和食膳です。ちょっと濃いめと言われている北東北の味付けで、秋田県産の食材を味わえます。
湯瀬渓谷のある鹿角市発祥の「きりたんぽ鍋」、日本三大地鶏の「比内地鶏」、ブランド豚の「八幡平ポーク」、あきたこまちの白飯や秋田県産の野菜や山菜など、まるごと秋田県が楽しめる食事です。
温泉や食事を通して、大自然の恵みを実感できます。
稲住温泉
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季節の移り変わりによって、様々な美しさを見せてくれる栗駒山の麓にあるのが秋田県最古の温泉地である秋ノ宮温泉郷です。人里離れた温泉郷にひっそりと佇んでいるのが稲住温泉です。
稲住温泉の湯は、自家源泉かけ流しの湯です。秋ノ宮温泉郷の豊富な湯量が活かされており、贅沢な自家源泉かけ流しの湯であることがわかります。肌触りはとても滑らかで、大浴場では窓からの雄大な景色を見ながらゆったりとした時間が過ごせます。大浴場は男女で2つに分かれていますが、入れ替え制なのでどちらも滞在中に入浴がおすすめです。
貸切風呂は2種類、それぞれ趣が異なっています。どちらも自家源泉かけ流しのお湯で、人目を気にせずにプライベートな時間が過ごせます。
露天風呂は、すぐ下に荒湯川が流れている絶景の中にあります。季節はもちろんですが、時間帯によっても表情が変わります。夜は静寂、朝は清々しい空気と、他の温泉では味わえない開放感が魅力です。
食事は、秋ノ宮温泉郷ならではの旬の野菜・山菜が揃った和会席です。山と海の幸を味わいながら、秋田県の地酒を楽しむのはどうでしょうか。朝は、季節の野菜がたっぷり使われた和朝食です。栄養満点の朝食で、体がしっかり目覚めるでしょう。
帝水
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なまはげで有名な、男鹿半島の海が臨める温泉旅館が帝水です。帝水の温泉は戸賀ノ風温泉であり、全国的に珍しい、天然のラジウム温泉として知られています。
本来ならラジウム温泉は無色透明・無味無臭ですが、帝水の戸賀ノ風温泉は、弱アルカリ性であることと鉄分を含んでいるため、濁った色と香りがあります。含まれている成分により、美肌、アンチエイジングにも効果的です。お湯に触れると、まるでシルクのような滑らかな肌触りをしています。浸かることで体の芯から温まるので、サウナ同様の効果も期待できるのです。
日によってお湯の色が変わる性質があり、毎日お湯の表情が変化します。帝水でしか楽しめない、唯一無二の温泉なのです。
食事はもちろん地元産にこだわっており、旬の食材をたっぷり使用しています。そのため、季節によって食べられるメニューが変化します。
例えば男鹿沖産の紅ズワイ蟹は、毎年3月頃から漁が始まり、大人気の食材です。それに、男鹿沖のズワイ蟹はサイズが大きく、中身がしっかり詰まっているので高い評価を得ています。甘さは程よく、みずみずしい食感が特徴です。
続いて、事前注文で食べられるのが鮑の酒蒸しです。鮑はミネラルを多く含む海藻を食べるので、コラーゲンなどたくさんの栄養素を含んでいます。生で食べたり焼いて食べたり蒸して食べたり、調理方法によって美味しさに変化があるのも面白いところです。
帝水では、磯の香りが残る蒸し焼きにして提供しています。柔らかい食感も、ミネラルの美味しさも、海に近い男鹿半島だからこそ味わえるものがあります。
金浦温泉 学校の栖
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昔、小学校があったところにある温泉宿が、「金浦温泉 学校の栖」です。明治7年から昭和55年まであった小学校の跡地にあり、桜、欅、竹林に囲まれている静かな一軒家です。宿に到着すると、小学校があった当時の雰囲気がある二宮金次郎の像が迎えてくれます。
秋田県漁協仲買人が運営している宿で、金浦港で仕入れた新鮮な魚料理を食べることができます。魚料理だけではなく、秋田由利牛や比内地鶏、秋田県産のネギや長芋、北限のイチヂクなど名産品がたっぷり食べられます。
金浦温泉は、昔から硫黄谷地温泉と呼ばれており、昭和の初め頃には私設の湯治場があるほど繁盛していました。硫黄の温泉は薬効が高く、温泉法および鉱泉試験法の療養泉に適合しています。
そんな性質を持っていることから、民間活力開発機構の温泉療養の宿に指定されているのです。硫黄の効果により腰痛や神経痛、アトピーや湿疹に効果があるので、これらの痛みや悩みを持つ人たちに喜ばれています。
金浦温泉のお湯を自宅で楽しめる厳選水も販売しています。持ち帰りの場合は、約20リットルで2,200円です。
新玉川温泉
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周囲を雄大な山々や、緑あふれるブナの森が広がり、季節によって違う風景を楽しむことができる温泉宿が「新玉川温泉」です。美しい自然に包まれており、自然を最大限に活かした温泉があります。
1ヵ所からの温泉の湧出量は日本一で、温泉の持つ効能をより活かすために、大浴場にはなんと14種類もの浴槽があったり、自然を満喫できる露天風呂があります。
新玉川温泉の源泉は、玉川温泉と同じものです。玉川温泉はラジウムを含有している強酸性の温泉で、自然治癒力の促進効果があることから、医学会でも注目されています。
玉川温泉の効能がしっかり体感できる屋内岩盤浴や、貸切風呂、露天風呂など様々な形で温泉が楽しめます。
秋田の郷土料理や旬の食材をたっぷりと使った食事は、美容と健康を考えた大人気のメニューです。オープンキッチンで調理しているところを見ることができ、常に出来立てが食べられるようになっています。
夕食はビュッフェで、メニューのほとんどが毎日変わるので、長期滞在の場合でも毎日の変化を楽しめる食事ができます。
旅館 多郎兵衛
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観光地でも有名な小安峡大墳湯は、絶え間なく上がる湯けむりと、岩肌から吹き出すお湯が特徴の温泉郷です。そんな小安峡にある温泉が「旅館 多郎兵衛」です。
旅館 多郎兵衛の温泉にはいくつか種類があります。大浴場は薬師の湯で、秋田杉でできた梁と、熊本県で採れた石の敷石の温泉です。秋田杉の香りを、温泉に浸かりながら楽しめます。変わり風呂は陶喜の湯と呼ばれており、宮城県栗原市の「栗駒焼」が敷き詰められています。露天風呂は岩肌の間に寝転がれる場所があり、開放感に溢れています。
食事はなんとすべて旅館の女将の手作りです。旅館 多郎兵衛のオリジナルの味付けが施された、旬の野菜や山菜、魚などが食べられます。
魚は、3年寝かせた自家製の味噌に胡桃を混ぜ込み、魚の腹に詰めた岩魚のホイル焼きとして提供しています。メイン料理は、地元産の牛の皆瀬牛のサーロインステーキです。その他、女将手作りの漬物や煮物など、旅館 多郎兵衛でしか味わえない逸品が並びます。
泥湯温泉 奥山旅館
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明治の温泉宿として栄えた歴史のある泥湯温泉は、山奥にひっそりと佇んでいる温泉です。少女が病で湯治をしようと思ったところ、湯が透明で恥ずかしくて入れずにいたら天狗がお湯を白く濁したという言い伝えがあります。少女の病はすっかり治り元気になったということです。その濁ったお湯から「泥湯温泉」という名前がついたと言われています。そこにある旅館が「奥山旅館」です。
奥山旅館は、観光はもちろん、温泉での湯治や高松岳登山など様々な目的の拠点として宿泊する人が多くいる旅館です。奥山旅館にある温泉はそれぞれ異なる源泉が引かれており、趣きも違います。違いを楽しめるのも奥山旅館の魅力です。
食事は、地元産の山菜や野菜を使った鍋料理などが提供されます。秋田の自然に触れ、体をゆったりと休ませられる旅館です。
日景温泉
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世界遺産の白神山地の北東にあるのが「日景温泉」です。古来から「東北の草津」と呼ばれており、温泉に含まれる硫黄の香りがふんわりと漂っています。
温泉は源泉掛け流しで、3ヶ所の源泉から湧き出ています。皮膚疾患に効果がある薬湯として明治時代から親しまれており、効能の高さから、「三日一廻りの霊泉」とも呼ばれています。旅館内では5ヶ所の温泉を無料で巡ることができ、効果を実感できるでしょう。
食事は個室で食べるスタイルです。新鮮な魚や秋田県の比内地鶏、地元産の野菜などがたっぷり使われているのはもちろんですが、郷土料理の味付けが人気の理由の1つです。季節ごとにメニューが変わり、違うメニューを食べるために日景温泉に行く人も多くいるほど人気のある食事なのです。
部屋も、客室風呂のある特別室、和洋室、シングルの客室の中から好きな部屋を選べます。温泉で温まった体をより深く休ませられる空間です。
龍門亭千葉旅館
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秋田県・青森県・岩手県の県境にある旅館が「龍門亭千葉旅館」です。龍門亭千葉旅館の温泉は大湯温泉で、開湯してからなんと約800年と言う長い歴史を誇る温泉です。
龍門亭千葉旅館の温泉には、2種類の露天風呂があります。庭園を立体的に観られる石でできた岩風呂、まるでテラスでゆったりと過ごしているような気持ちでリラックスできる、あたたかな檜の素材でできた檜風呂です。どちらも無色透明、無臭のお湯であり、さらっとしています。
どちらも大浴場と露天風呂があり、見える景色が異なります。ですが、深夜に男女を入れ替えるため、合計で4つのお風呂が楽しめるようになっています。露天風呂は源泉掛け流し、大浴場は源泉掛け流しとろ過循環を併用しており、ボイラーなどで加熱などはしていません。自然の温かさのお湯が楽しめるのです。
料理は何よりも素材にこだわっています。料理に使っている食材は、すべて生産者と直接会って仕入れたものです。食事をするときは、専用の部屋か客室での提供です。他の宿泊者と会う事がないので、よりゆったりくつろぐことができます。
秋田温泉さとみ
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秋田市の政府登録国際観光旅館に指定されているのが「秋田温泉さとみ」です。秋田県内には多くの源泉がありますが、山の近くなどであることが多く、わかりにくいところに位置している旅館が多くあります。ですが秋田温泉さとみの場合は秋田市内にあるため、アクセスも良く、秋田市内でも数少ない源泉を持っている旅館です。
とろみのある優しいお湯は「美人の湯」と言われており、幅広い世代で安心して入れる温泉です。効能はたくさんありますが、保温効果が高く湯冷めしにくいため、冷え性の人に人気があります。
海と山と両方の自然にあふれる秋田県ならではの食事を1年中楽しめるのも秋田温泉さとみの魅力です。秋田牛・フグなどの名産品はもちろんですが、きりたんぽやいぶりがっこ、稲庭うどんなどの郷土料理も美味しく食べることができます。
秋田市内を拠点にして観光を楽しんだ後、心と体をゆったり休められます。
まとめ
秋田県にはたくさんの源泉があります。どれも高い効能を持ち、湯治を目的に旅館を訪れる人が多く入るほど高い人気を誇ります。
観光をしたあとの宿泊はもちろんですが、日々の疲れを癒したり、体の調子をよくするために旅館に訪れる人も多くいます。自分にぴったりの温泉宿を見つけてみてはいかがでしょうか