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Azumashoji

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えごま油および関連商品の開発や販売を行う。

秋田県大仙市協和船岡字善知鳥14‐1

STORY

えごまの栽培・加工で
地域をもっと元気にしたい

秋田市から車で30分ほどの大仙市協和地区。水田と山林が広がる山あいの土地に、えごま畑があります。初秋のある日、東商事の自社ファームには背丈を超す高さに育ったえごまの葉が風に揺れていました。東商事がえごまを栽培し、油や加工食品づくりに取り組む背景には、社長・若泉裕明さんの「地域の課題をなんとかしたい」という思いがありました。

“10年長生きできる”
えごまのパワー

えごま(荏胡麻)はシソ科の一年草。別名「ジュウネン」と呼ばれ、えごまを食べると10年長生きできるといわれることが由来とされます。見た目もシソによく似ていますが、えごまのほうが葉がひと回り大きくて緑色がやや濃い印象。韓国料理では、焼肉を葉と一緒に巻いて食べたり、キムチにしたりして親しまれています。実からは栄養価の高い油が採れます。

地域のために
農業でできることは

若泉さんは、電子部品のめっき加工を得意とする東電化工業株式会社の社長でもあります。東京出身の若泉さんが、祖父から数えて3代目となる同社に来たのが18年前。経営者として秋田の産業や雇用にかかわるなかで、気になったのが少子高齢化や耕作放棄地といった地域の課題でした。都市部に比べて、農業従事者の占める割合がずっと高い秋田県。「より身近な農業を通じて課題に取り組めないだろうか」と、若泉さんは考えるようになったといいます。

農業経験ゼロの若泉さんが農業へのかかわり方を考えていたとき、知り合った野菜ソムリエプロの最上美貴子さんから提案を受けました。「えごまをやってみたら?」と。若泉さんはまず、えごまの種を買って自分で育ててみることから一歩を踏み出しました。

再生した耕作放棄地で
風景が変わる

東商事の自社ファームは、東電化工業の敷地に隣接したところにあります。以前は水田でしたが数年前から耕作放棄地となっていました。その土地を借り受け、2014年にえごま栽培を開始。栽培期間は農薬を使用していません。年々作付面積を広げ、2021年は50アールに達しています。「工場からの景色が変わりました」と社員さんも口々に言います。

畑が忙しいときの
頼もしい助っ人たち

えごま栽培を担当しているのは、主任の加藤咲子さん。食品部門の専従として、栽培から商品開発、販売までを一手に担っています。ただ、えごまの植え付けや収穫は加藤さんひとりではとても手が回りません。繁忙期に快く手を貸してくれるのが東電化工業の社員さんたちです。
9月初めには、5人ほどでえごま麺の原料になる葉の収穫を行います。「普段の仕事とはまた違って、楽しいですよ」「今年も収穫の季節が巡ってきた、という感じだね」─。実は管理職も交じる助っ人チームは、おおらかで和やか。おしゃべりしながらも、えごまの葉を摘む手元は休まず動いています。

生搾りで風味を生かす

主力商品のえごま油は、若泉さん自ら搾油を行っています。えごま油は熱に弱く酸化しやすいため、「コールドプレス」という方法を採用。低温でゆっくりと搾り出す方法です。手間と時間はかかりますが、風味を守ることを最優先にしています。この方法で搾ると、さらっとしていて雑味のない油になるといいます。

産地100%のえごま油です

えごま油には、体内ではつくれない必須脂肪酸のひとつα-リノレン酸(n-3系脂肪酸)が含まれます。近年、健康面でのメリットが注目されるようになったえごま油ですが、栽培の歴史は古く、秋田県内でも各地で在来品種が脈々と育てられてきました。
秋田県産えごま油「翡翠」は4種類。「大仙市協和」「由利本荘市」「東成瀬村」「大館市」と、秋田県内それぞれの地域で栽培されたえごまの実を生産者から買い取り、それぞれの地域のえごま100%の油として商品化しています。東商事さんのおすすめは、一日小さじ1杯弱を目安にとること。加熱は避けてそのまま野菜サラダにかけるなどして食べるとえごま本来の風味が楽しめます。

えごまをまるごと商品に
地元の企業と協力

油の採取のために始めたえごまの栽培。実がなる過程では新鮮な葉も採れます。えごま全体を生かしたいと、東商事はえごまの葉や実を使った商品開発に力を入れてきました。代表的な商品が「えごま葉味噌」と「えごま粒味噌」。新鮮なえごまの葉をたっぷり使ったえごま葉味噌は、葉のさわやかな香りが生きています。甘辛い味が温かいごはんと相性ぴったりの「ご飯のお供」です。一方、えごまの実をふんだんに使ったえごま粒味噌はプチプチとした実の食感と唐辛子の辛味が後を引きます。おかずなどの辛味を足したい時に少量加えるのもオススメです。

つくり手、買い手、売り手として

耕作放棄地をえごま畑にし、仕事の場を提供する。作物を買い取って商品にし、みんなで販売する。生み出した商品は、広く人々の健康に役立つ。こうした前向きな循環を広げたい。若泉さんは明るく語ります。「農業にビジネスの視点を取り入れて、地域全体を盛り上げたい」。若泉さんたちの取り組みは続きます。

PRODUCTS

  • えごま調味料セット「えごまづくし」

    秋田県産のえごまの葉を使用した甘めに仕立てたおかず味噌と、秋田県産のえごまの実をたっぷり使用した旨辛仕立てのおかず味噌に、えごま油が1本セットになったえごまを楽しむ調味料セットです。

    販売価格 ¥2,350/税込
  • えごま油「翡翠」秋田県大館市産

    秋田県大館市の生産者が栽培したえごまを原材料として100%使用したえごま油です。搾油は低温圧搾にこだわり、酸価値・過酸化物価の当社基準を満たした製品だけを商品として出荷しております。

    販売価格 ¥2,916/税込

PROFILE

Azumashoji

東電化工業株式会社の関連会社として平成25(2013)年に設立。金属リサイクル事業や不動産事業などを手掛ける。農産物の生産・加工を行っているのがアグリ事業部。食のブランド「Cocopelli(ココペリ)」を立ち上げ、えごま油および関連商品の開発や販売を行う。

東商事 株式会社
えごま油および関連商品の開発や販売を行う。
秋田県大仙市協和船岡字善知鳥14‐1
Tel. 018-893-4253 / http://azuma-trading.co.jp/

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