秋田県のグルメを食べられるおすすめ有名店20選を紹介

秋田を訪れるなら、雄大な自然や景色だけでなく、ぜひ楽しみたいのがご当地グルメです。米どころならではのきりたんぽ鍋、伝統の稲庭うどん、日本三大地鶏に数えられる比内地鶏など、秋田には魅力的な料理が揃っています。

さらに横手やきそばやババヘラアイスといったユニークなB級グルメやスイーツも、観光の途中で立ち寄りたい人気の味。せっかくなら「本場の味をどこで食べるのがベスト？」と気になりますよね。本記事では、秋田旅行で外せない有名グルメと、それを味わえるおすすめのお店をエリアごとに紹介します。観光や温泉とあわせて、秋田ならではの食体験を存分に楽しんでください。

秋田の有名グルメとは？

きりたんぽ鍋

秋田を代表する郷土料理といえば、やはりきりたんぽ鍋です。炊いたご飯をつぶして棒に巻きつけ、香ばしく焼き上げたきりたんぽを、比内地鶏の出汁で煮込むのが基本のスタイル。舞茸やごぼう、ねぎ、せりといった具材とともに鍋に入れると、鶏の旨みと野菜の甘みがしっかりと染み込み、滋味深い味わいが楽しめます。

大館や鹿角など県北を中心に広まり、今では秋田全域で冬の定番料理として親しまれています。旅行で訪れた際には、専門店や郷土料理店で本場の味をぜひ体験してみたい一品です。

稲庭うどん

日本三大うどんのひとつに数えられる稲庭うどんは、秋田県湯沢市稲庭町発祥の伝統的な乾麺です。手延べの製法で生まれる細く平たい麺は、透き通るように白く、つるりとした喉ごしとほどよいコシが特徴。江戸時代から贈答品として珍重され、藩主や上流階級に献上されてきた歴史を持ちます。

冷やしてつけ汁でいただいても、温かいかけ汁で食べてもおいしく、季節を問わず楽しめます。地元には老舗の製麺所や稲庭うどん専門店も多く、旅の途中に本場の食感を味わえるのも大きな魅力です。

比内地鶏

比内地鶏は、名古屋コーチンや薩摩地鶏と並ぶ日本三大地鶏のひとつ。秋田県大館市を中心に飼育され、放し飼いでじっくり育てられるため、身は引き締まり、噛むほどに旨みが広がります。親子丼や焼き鳥として食べられるほか、きりたんぽ鍋の具材にも欠かせません。

特に比内地鶏を使った親子丼は濃厚な味わいで、地元の名物料理として観光客にも人気。秋田市や大館市には専門店も多く、旅の思い出に一度は味わいたい逸品です。

横手やきそば

B級グルメとして全国的に知られる横手やきそばは、横手市発祥のソウルフードです。特徴は、ストレートで太めのゆで麺と、甘みのあるソース。豚ひき肉とキャベツを具材に使い、仕上げに半熟の目玉焼きをのせるのが定番スタイルです。

福神漬けが添えられるのも横手流。ソースの香ばしさと黄身のまろやかさが絶妙に絡み合い、シンプルながらクセになる味わいです。市内には専門店が数多く点在し、食べ比べを楽しむ観光客も少なくありません。

いぶりがっこ

秋田の漬物文化を代表するのがいぶりがっこです。大根を囲炉裏の煙でいぶしたあと、米ぬかで漬け込む独特の製法で作られ、深い燻製の香りとパリパリした食感が特徴です。2019年には国の地理的表示（GI）に登録され、伝統的な製法と品質が守られています。

単体で食べるのはもちろん、クリームチーズと合わせればワインにもよく合うモダンな一品に。秋田のお土産としても人気が高く、道の駅や空港で気軽に購入できるのも旅行者にはうれしいポイントです。

きりたんぽ鍋が食べられるお店5選

秋田きりたんぽ屋 秋田駅前本店

秋田駅から徒歩2分ほどの好立地にある秋田きりたんぽ屋は、観光や出張の途中でも立ち寄りやすい便利なお店です。店内は古民家風の落ち着いた雰囲気で、比内地鶏の旨みが詰まった出汁で煮込む本格きりたんぽ鍋が楽しめます。

人数に応じて小鍋から大鍋まで選べるのも嬉しいポイント。郷土料理の味噌たんぽや地酒の品ぞろえも豊富で、秋田ならではの食体験を気軽に味わえます。

秋田長屋酒場

秋田長屋酒場は、きりたんぽ鍋をはじめとする秋田の郷土料理を幅広く堪能できる人気店です。店内は昔ながらの長屋を再現した趣ある空間で、地元食材を使ったメニューが豊富。

比内地鶏の旨みが染み込んだ鍋はもちろん、しょっつる鍋やいぶりがっこなど、秋田の食文化を一度に体験できます。さらに、なまはげのパフォーマンスも行われるため、食事と一緒に観光気分も楽しめるのが魅力です。

元祖 むらさき

大館市にある元祖 むらさきは、昭和19年創業の老舗きりたんぽ専門店。大館産のあきたこまちを使った手作りたんぽと、比内地鶏のだしを合わせた鍋は、地元でも観光客でも評判です。

一人前でも食べ応えがあり、香ばしい焼きたんぽと滋味深いスープの相性は抜群。落ち着いた和風の店内で、本場ならではの味をじっくり堪能できます。地方発送にも対応しており、お土産としても人気があります。

昔のきりたんぽや

昔のきりたんぽやは、伝統の味を守り続ける専門店で、比内地鶏の骨からじっくりと煮出したスープと手作りのたんぽが自慢です。

炭火で焼き上げた香ばしいたんぽに、野菜やきのこの旨みが溶け込んだ出汁が絡み、素朴ながら奥深い味わいを楽しめます。営業は冬季が中心で、訪れる際は事前確認がおすすめ。昔ながらの雰囲気の中で、落ち着いて郷土の味を楽しめるのが魅力です。

きりたんぽ館

きりたんぽ発祥の地とされる鹿角市にあるきりたんぽ館は、観光客に人気のスポット。道の駅かづの内に併設されているため、ドライブの途中でも気軽に立ち寄れます。

比内地鶏と新鮮な地元野菜を使った鍋のほか、きりたんぽ作り体験もできるのが特徴。自分で作ったたんぽをその場で鍋にして味わえる貴重な体験は、旅の思い出作りにもぴったりです。秋田北部観光の拠点としておすすめの一軒です。

稲庭うどんが食べられるお店

佐藤養助 総本店

稲庭うどんを語るならまず外せないのが佐藤養助 総本店です。1860年創業の老舗で、伝統の手延べ製法を守りながらうどんを提供しています。食事時間帯には、冷たいせいろや温かいうどん、季節の天ぷらとのセットなど、シンプルながら素材の味を活かすメニューが揃っています。

店内には物販コーナーがあり、お土産用の乾麺や限定商品も購入可能。工場見学や手作り体験も一部行われており、ただ食べるだけでなく作る過程にも触れられる体験型スポットとしても人気です。

天ぷら 正心庵

天ぷら 正心庵は、佐藤養助系列の専門店で、揚げたて天ぷら＋茹でたてうどんを提供するスタイルが特徴です。こぢんまりとした店内で、職人が目の前で天ぷらを揚げる姿を眺めながら食事できる贅沢感があります。

うどんは細く滑らかな舌触りを大切に仕上げられており、揚げたての旬素材天ぷらとの組み合わせで絶妙なハーモニーを楽しめます。ひと手間のある空間と料理体験を求める方にぴったりのお店です。

寛文五年堂 本店

こちらは、乾麺の稲庭うどんだけでなく、かつて製造者の家族限定でしか食べられなかったという生麺も味わえる直営の食事処です。乾麺と生麺の食べ比べができる二種三昧うどんが人気で、出汁のつけ汁も鰹ダシ・ごま味噌・季節のつゆなど複数種類が付いてくるため、違う風味を試せます。

天ぷらやきつねなど定番トッピングも充実。食後には併設ギャラリーで茶道具や美術品も眺められる、文化と食を満喫できる場です。

無限堂 秋田駅前店

秋田市で稲庭うどんを味わいたいなら無限堂が候補になります。製麺所直営の店舗で、自社製麺のうどんを比内地鶏出汁や魚介系出汁と組み合わせて提供。

ランチやディナー時に手軽に立ち寄れる立地と、地元客にも支持される安心感が魅力です。温うどん、冷うどん、つけうどんなどのバリエーションがあり、観光で市内散策をしながらふらっと入れる使い勝手の良さもポイントです。

佐藤養助 秋田店

秋田駅近くで本格的な稲庭うどんを楽しみたいなら佐藤養助 秋田店がおすすめです。駅近徒歩数分という立地の良さに加え、選べるつけ汁や温冷うどんの定番メニューが揃っており、旅行者にとって使いやすい構成。

地元食材を使った限定メニューも時折登場し、スタンダードな味わいから少し変化を加えた一杯まで楽しめるお店です。

比内地鶏料理が食べられるお店

秋田比内や 大館本店

比内地鶏の本場・大館市にある秋田比内や 大館本店は、直営農場から届く新鮮な地鶏を使った料理を堪能できる専門店です。看板メニューの親子丼は、比内地鶏のもも肉を炭火で香ばしく焼き上げ、濃厚な地鶏卵でとじた一杯。

噛むほどに旨みが広がり、スープや焼き鳥でもその奥深さを味わえます。落ち着いた店内で郷土料理をゆっくり楽しみたい旅行者にぴったりです。

本家あべや 秋田店

秋田市中心部にある本家あべやは、比内地鶏の生産責任者が手がける専門店です。自社農場直送の地鶏と卵をふんだんに使った親子丼は格別で、炭火で焼いた鶏肉と濃厚な卵、比内地鶏スープの出汁が絶妙なバランス。

夜は焼き鳥や水炊き鍋など多彩な鶏料理も揃い、秋田の地酒と一緒に楽しめます。観光で訪れた際に、本場の比内地鶏を安心して味わえる一軒です。

れすとらん 比内どり

道の駅ひないに併設されたれすとらん 比内どりは、ドライブ途中に気軽に立ち寄れる人気スポット。毎日さばかれる新鮮な比内地鶏を使った親子丼はもちろん、唐揚げや焼き鳥など幅広い料理を提供しています。

観光途中で本場の味を楽しみたい方や、家族連れで気軽に立ち寄りたい方におすすめ。道の駅ならではの明るい雰囲気で、旅の合間に心もお腹も満たしてくれるお店です。

比内地鶏串 Sot l’y laisse

秋田市にある比内地鶏串 Sot l’y laisseは、比内地鶏の焼き鳥に特化した専門店。毎朝仕入れた丸鶏を店内で丁寧にさばき、希少部位まで一本一本串に仕立てています。

香ばしく焼き上げられた串はどれも旨みたっぷりで、夜の一杯のお供に最適。ランチタイムには比内地鶏の親子丼も提供しており、昼夜問わず地鶏の魅力を存分に楽しめます。落ち着いた雰囲気で、大人の時間を過ごしたい方におすすめです。

自然食 そゑ川

田園風景に囲まれた落ち着いた場所にある自然食 そゑ川は、素材を大切にした料理が評判のお店です。比内地鶏を使ったメニューとしては、比内地鶏ざる蕎麦や鍋焼きうどんに比内地鶏の出汁や鶏肉を取り入れたものが提供されています。

店の雰囲気は和風で温かく、地元の人にも愛される一軒。秋田市中心部からは距離が出るので、車やバスでの移動を予定に入れて訪れるのがおすすめです。

横手やきそばが食べられるお店

食い道楽 本店

食い道楽 本店は、横手駅近くにあり、観光の拠点として非常に便利な一軒です。こちらは横手やきそば四天王に12年連続で選ばれた実績を持つ名店で、地元はもちろん遠方からの訪問者にも人気があります。

看板メニューには、定番の“肉玉入り横手やきそば”のほか、牛バラを乗せた豪華版や、辛味を効かせたオリジナルバージョンも展開。店内は居酒屋風で落ち着いた雰囲気なので、焼きそばだけでなく地酒や一品料理と組み合わせて楽しむのにも良いお店です。

元祖 神谷焼そば屋

創業が1955年という歴史ある元祖 神谷焼そば屋は、横手やきそば発祥を名乗る老舗。メニューはシンプルに、肉・肉玉子・ホルモン・ホルモン玉子の4種類で、太麺と甘めのソース、半熟目玉焼き、そして福神漬けという王道スタイルを貫いています。

やきそば専門店としての矜持が感じられる店構えと味わいで、素朴ながらも原点を味わいたい旅行者におすすめの一軒です。

旨味処 出端屋

旨味処 出端屋は、焼きそばだけでなく、居酒屋メニューや地元食材を使った定食も扱う多彩な店。横手やきそばは定番のスタイルに加えて横手黒毛和牛やきそばなど贅沢トッピングも展開しており、ソースのコクと肉の旨みがしっかり感じられます。

駅前から徒歩圏内でアクセスも良く、旅行客も入りやすい雰囲気。テイクアウト対応のメニューもあるため、歩きながら味わいたい人にも便利です。

藤春食堂

藤春食堂は、戦後すぐの時期から営業を続けてきた老舗で、地元客からも愛され続けています。創業以来、焼きそばのみを提供する潔さとこだわりが特徴で、シンプルを極めた焼きそばが味わえます。

肉入り、玉子入りといったバリエーションがあり、量も選べるのが親切。豊富なメニューを揃える大衆食堂とは異なり、焼きそばだけに集中した味の信念を感じられるお店で、横手やきそばを味わうならここというファンも多いです。

北海屋

横手市に複数ある横手やきそばの名店のひとつ、北海屋はアクセスの良さと使いやすさが魅力です。営業は昼と夜に分かれており、時間帯によっては夜遅くまで開いている日もあります。

スタンダードな肉玉入り焼きそばを始め、ボリューム感やソースの濃さなど、客の好みに応じて調整できる点が人気。店内も地域客と旅行者の双方がゆったり食事できる空間で、駅近で立ち寄りやすい一軒です。

まとめ

秋田には、旅の目的になるような魅力的なグルメが数多く揃っています。比内地鶏の旨みが染み込んだきりたんぽ鍋、なめらかな喉ごしの稲庭うどん、半熟卵をのせた横手やきそばなど、現地でしか味わえない一品ばかり。

さらに、本場の空気の中で味わうからこそ、料理の魅力もひときわ。観光や温泉巡りとあわせて、ぜひ秋田の食文化を旅程に組み込んでみてください。